上田早夕里「ヘーゼルの密書」光文社文庫
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1939年、上海。激化する日中の対立関係。時代が新たな大戦へと向かう中、それでも戦争を回避すべく、日中和平工作にすべてをかけた人々がいた――。
語学教師の倉地スミは、極秘裡の日中和平工作に通訳として参加していた。
いったんは頓挫する和平の道だが、今井武夫陸軍大佐のもと、新たな交渉〈桐工作〉に乗り出してゆく。
日中双方の謀略が渦巻く中、スミと仲間たちは想像を絶する困難なミッションに挑むのだが――。
歴史の巨大なうねりに命をかけ立ち向かう人々の姿に心震える傑作長編。
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「破滅の王」に続く上田早夕里さんの上海三部作の2作目。これは面白かったです。
「破滅の王」と違いあまりフィクショナルではなくリアルに読ませます。
本作の和平工作自体はフィクションですが、作中でも触れられる今井武夫の和平工作は実在するそうです。
今井武夫(39-40年当時は陸軍大佐、最終階級は少将)の著作を元にしているそうです。
当時、日中和平工作に尽力していた人々がたくさんいた事は驚きました。
でも当時もまともな人はたくさんいたんですね。
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