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2024年04月16日21:51

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ピアノ・レッスン

19世紀に結婚のため幼い娘とピアノ1台を伴ってのニュージーランドにやってきた口のきけない女。夫は妻と娘のことを気にかけていない。女はピアノを家に運ぶよう懇願するが夫は聞き入れず、砂浜に放置されたまま。女は野蛮そうな土地持ち男にピアノを運ぶよう懇願し、土地持ち男はある条件のもとに引き受け、やがて男と女の関係が変化していく。
ジェーン・カンピオン監督による30年ぐらい前のカンヌパルムドール受賞作。当時大変評判になりマイケル・ナイマンの甘美なテーマ曲も相乗して大ヒットしたものだ。そんな名作の4Kリマスターによるリバイバル上映。久しぶりに見たが、うーむ、やっぱり凄みのある映画だった。
サントラ盤CDも久しぶりに聴いたが、このテーマ曲は本当に美しく、映画音楽がクラシックになってしまった一つの例だろう。
男と女って理屈で測れるものじゃない、と教えてくれる慟哭のドラマ。ジェーン・カンピオン監督も本作を超える映画は作れていないが、生涯でこんな傑作を作り上げたことはクリエイターとして本望だろう。
最近ハーヴェイ・カイテルの出演作が立て続けにリバイバル公開されていて、時代がハーヴェイを求めているのか、とも思ってしまった。
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