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2024年03月17日01:01

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修羅

執心している芸者に見受け話が持ち上がっていると知った浪人者は仕えている爺やが大義のために集めてくれた百両で芸者の見受けをする。見受け話は実は策略で浪人者は百両をだまし取られてしまう。浪人者は策略を働いた者たちを斬殺して姿を消す。百両手に入れて逃げのびた夫婦ものは勘当を解いてもらいつましく暮らしている。やがてそこに浪人者が現れる。
鶴屋南北が「東海道四谷怪談」の次に発表したという芝居を松本俊夫が映画化したATG映画。
初めて見るのだが濃厚で面白い。アバンギャルドな作風という印象の松本俊夫監督だが、本作は本寸法の時代劇でしっかりと見せる。フラッシュフォワードを多用した演出もあるけど逡巡する気持ちを効果的に見せていてとてもよい。
主人公の中村嘉葎雄が最高で、助演の唐十郎の存在感は中村嘉葎雄をしのぐかもしれない。
この話も忠臣蔵の一つのエピソード的な感じで、「東海道四谷怪談」と兄弟のような作品ともいえる。鶴屋南北ってあまり知らないのだけど、こういう話はまだ他にもあるのだろうか。

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