カラーパープル

アメリカ南部にて、２０世紀初頭から４０年以上に渡って綴る黒人女性の自立のドラマを歌と踊りで見せるミュージカル映画。
スティーヴン・スピルバーグの映画が素晴らしすぎて、何故あの映画をミュージカルとしてリメイクするのか、と疑問に感じていたが、ミュージカル舞台があったそうで、その映画化ということだそうだ。
それほど期待せずに見たところ、もともとのストーリーが力強いため歌と踊りがあろうがなかろうが面白く見てしまう。思っていた以上に歌の印象が薄いのはストーリーが強固だからだろう。
最後に許しを乞うミスターはまるでいい人のように扱われるが、決して許されるような人間じゃないって。許されないような人を許す、というのがキリスト教の赦し、ということなのだろう。本作のテーマもそのあたりにあるようだ。