クラシック用とかジャズ用のスピーカーという言い方がある。
そんなことは本気で信じていなかった。
ウィーンアコースティックのハイドンジュビリーを聴くまでは、、
知人がスピーカーを処分していくという。
で、オークションに出すまでのあいだ、聴いてみたらとのこと、スタンドまで送ってくれたので、これは聴くしかない。
もうすっかり自作系でないスピーカーを鳴らすのは久々だ。
B&Wの最近の小型の高性能にも感心した。灰色コーンは優秀である。キレものなのに、存在感を感じさせない。まあ、fostexは卒業して、ACCUTONやscanspeakの高額ユニットで自作してるから、どうしても換えたいほどではない。
ウィーンアコースティックの7キロぐらいの小型スピーカー。
この音はマジカルだ。シェフがしっかり料理した音。そして、料理の方向が、完全にクラシック音楽を向いている。
だってウィーンのスピーカーでハイドンとネーミングしてるのだから。
ムジークフェラインでウィーンフィルを、あらゆる席で聴き慣れた人が、その音に似せようと思ってスピーカーを作ったなら、、
そしてそれが成功したら、という音になっている。
マイクを通った弦楽器をツィーターでダイレクトに鳴らしたりすると、実際のコンサートと別物のきつい感じになる。
それが、ホールトーン含め、なんだか叫ばずにうまくまるまって出てくる。これがうまい。
ホルンとかも、なんだかリアルにファ〜ンと出てくる。
透明ポリプロピレンコーンとか、異様な低能率とかが物理的には指摘できそうだが、似た音を求めていろんな箇所を調整して辿り着いたような音。
まさに再現とか再生という感じ。
塗装も、B&W同価格帯に優る、工芸品的なピアノブラック。
背面に、誇らしげなプレートがあり、1989年創業の刻印がある。1989年のウィーンといえば、カルロスクライバーのニューイヤーコンサート初登場という事件があった。
私はその頃に、クラシック入門し、クライバーに呪縛された。
しかし、1992年のニューイヤーコンサート後、3月の来日キャンセル。
ニューイヤーコンサートは、契約の関係でソニーCDだが、これの音がクセっぽい。特に1992年。
OIBPでリマスターで出たCDも、謎に不自然な音。
クライバーとウィーンフィルは、個人的に永遠の憧れの音になってしまった。
ティーレマンとウィーンフィルの来日で、フェスティバルホールでシュトラウスを聴いたが、フェスティバルホールのトーンがつき、これぞウィーンフィルという感じは、むしろオーディオにある気もした。
そして、1989年のニューイヤーコンサートをハイドンで聴いているのだが、脳内で、当日のウィーン情緒が再生される。
録音のクセはだいぶん忘れられる。
こんな日がきたかと、少し感慨にふけってしまった。
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