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2023年06月03日14:19

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シューベルト グレート聴き比べ 1

シューベルトのグレートシンフォニー。
作曲家の死後に発見され、天国的な長さ、というキャッチコピーはうまいと思うけど、天国は時間が無限だから、やることなくてのんびり反復してる感じもする。
過大評価されてる曲ではと思ってきた。

ロンドンに行った初日、ロイヤルアルバートホールでハイティンクとヨーロッパ室内管弦楽団で聴いた。
旅行中もっとも高額チケットだったけど、巨大ホールの小編成、堅実なハイティンク、日本時間で午前3時スタート、そしてこの曲だから、天国的な眠気が襲ってきた。

しかし、手元には大量のグレートの演奏が。
最近聴いてみているが、なかなか面白い。
田園もそうだが、個人的に苦手な曲は、BGMで気軽にかけられるので、逆に詳しくなってきている。

レヴァインとシカゴ  もっとも過大評価されてる指揮者に思ってきたが、これは名盤といわれていて、確かに素晴らしく、シカゴは昔から贔屓のサウンドで、今回の収穫。アメリカ的ともいえるけど、1983年前後の、ブレンデルとのベートーヴェンも素晴らしい新鮮さで、レヴァインの明るいキャラクターと、景気のよい時代の雰囲気が一致したのか、とにかく充実した演奏

ヴァントとベルリンフィル  カルロスクライバーのキャンセルで代役ということだが、ここから有名なブルックナー演奏につながったのか。渋いドイツの音で、よさはわかりにくいけど、しっかり再生すると充実している

アーノンクールとベルリンフィル  やはり変わったサウンドであり、リズムである。この曲ではそんなに感心しないが新鮮。ハイレゾで、48kだが音はいい。

アバドとヨーロッパ室内管弦楽団  楽譜が研究した新しいものだったり、若者オケとの意欲的なレコーディングでアバドらしい軽やかさ清らかさがある。
レコード芸術誌で、この全集レコーディングのエンジニアの回顧記事を読んだ気がするが、成功した部活のような、青春体験が伝わった。
ただ、実際の録音やサウンドは、その記事ほどの魅力は感じない

ドホナーニ  フィルハーモニアとのハイレゾ。デッカ時代以降あまり名前をきかなくなった人で、これもあまり印象がない。音もWAVハイレゾでいいはずだが、それ目当てに聴くほどでもない。

フルトヴェングラー  今回聴いていないが、戦時中の盤起こしは、時代がかった力演。フルトヴェングラーについては、音が割れるから力演にきこえる気もしていて、むしろ最新録音でききたい。
思うのだが、ベルリンフィルのここ20年の録音データをAIに学習させ、その音の特徴と、フルトヴェングラーの録音の特徴を数値化、たとえばダイナミックレンジやノイズ、音割れの限界値、比較し補正した上で、リズムはそのまま、強弱を推定して音源再現できないだろうか?
フルトヴェングラーの貧弱な音源自体が、既に大幅に原音を歪めているので、むしろ当時の演奏の追体験に近づくかもしれない。
モナリザの当時の描いた色をコンピューターで再現してるのだから、いまならできそう。

指揮者が、フルトヴェングラー徹底研究して自分の個性は殺し、同じ楽譜と指示で、タイムを絶対に合わせるというのを楽団と意思統一してレコーディングしてもいいかも。
これは絵画でいう贋作。
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