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2022年06月28日06:53

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6/26 リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで@国立西洋美術館

2020年夏〜秋の「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」を最後に施設整備のため休館していた西洋美術館。ル・コルビュジエが設計した当時の姿にできる限り近づけたらしい。
前庭が大きく変わっている。
建物内部はどうだろう?相変わらずトイレは地下で、幅狭い階段だし、自販機あるロビーは薄暗いまんま。展示室の移動もいちいちエレベーター利用を申し込まないとならないので、煩わしい。建物の構造を変えるわけにはいかないので、バリアフリーとはいかないのね、ちょっと残念。

企画展第一弾は、ドイツ・エッセンのフォルクヴァング美術館の協力を得て、自然と人の対話(ダイアローグ)から生まれた近代の芸術の展開をたどる展覧会。
3年前の「松方コレクション展」(こちら)で、ここ国立西洋美術館のコレクションの根幹を改めて知ったので、楽しみにしていた。フォルクヴァング美術館のコレクション展も初めて。
テーマは「自然と人との対話」だが、まずは、両コレクションのコラボを楽しもうと思った。

要予約。キッカリに入ると混むので少し時間をずらして入場したが、入り口の滞留は思った以上。会場全般混んでいて、コロナ以降では「鳥獣戯画がやってきた」以来か、入場予約制とは言え、上限を緩和している感じで、もうすでにコロナ前に戻った感じがする。
一部作品を除いて撮影可だが、人を入れないでセンターで撮るにはかなり「待ち」が必要。

https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2022nature.html
https://nature2022.jp/
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フォルクヴァング美術館と国立西洋美術館は、同時代を生きたカール・エルンスト・オストハウス(1874−1921)と松方幸次郎(1866−1950)の個人コレクションをもとに設立された美術館です。本展では開館から現在にいたるまでの両館のコレクションから、印象派とポスト印象派を軸にドイツ・ロマン主義から20世紀絵画までの100点を超える絵画や素描、版画、写真を通じ、近代における自然に対する感性と芸術表現の展開を展観します。産業や社会、科学など多くの分野で急速な近代化が進んだ19世紀から20世紀にかけて、芸術家たちも新たな知識とまなざしをもって自然と向き合い、この豊かな霊感源から多彩な作品を生み出していきます。
足元の草花から広大な宇宙まで、そして人間自身を内包する「自然」の無限の広がりから、2つの美術館のコレクションという枠で切り出したさまざまな風景の響き合いをお楽しみください。自然と人の関係が問い直されている今日、見る側それぞれの心のなかで作品との対話を通じて自然をめぐる新たな風景を生み出していただければ幸いです。



以下、ご紹介。

(作品名の後の「西美」は国立西洋美術館蔵、「松方」は松方コレクション、「フォルクヴァング」はフォルクヴァング美術館蔵)

1 空を流れる時間

モネの2点がならぶ。大きな建造物が濃い霧に包まれて浮かび上がる、この色遣いがモネ。
クロード・モネ《ルーアン大聖堂のファザード(朝霧)》ファルクヴァング
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クロード・モネ《ウォータールー橋、ロンドン》西美・松方
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マックス・リーバーマン《ラーレンの通学路》ファルクヴァング
ドイツベルリン分離派。ナチ党の権力掌握後は発表の機会や栄誉を全て失ったという。
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オーギュスト・ルノワール
《オリーヴの園》フォルクヴァング(左)と《風景の中の三人》西美(右)が並ぶ。
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そして、クロード・モネ《舟遊び》西美・松方とゲルハルト・リヒター《雲》フォルクバングが並ぶ話題のコーナー。
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なぜこの2点が並ぶ…?
リヒターの言葉が壁にあった:「絵画は、ほかのどの種類の芸術にもまして、ひたすら仮象=光に携わっている(もちろん、わたしは写真をもそこに数え入れる)。」
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リヒター展では、モネの睡蓮にインスパイアされたアブストラクト・ペインティングがあった。また、アーティゾンでは、写真家鈴木理策がモネの睡蓮にレイヤーの重ねを見て写真で表現することを試みていた。モネの晩年の作品は、印象派を超えて、とんでもなく現代アーティストに刺激を与えているようだ。


2 《彼方》への旅

カスパー・ダーウィット・フリードリヒ《夕日の前に立つ女性》フォルクヴァング
ドイツロマン主義
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ヨハン・クリスティアン・クラウゼン・ダール《ピルニッツ城の眺め》フォルクヴァング
ノルウェーのロマン派画家
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ギュスターヴ・クールベ《波》右が西美・松方で、左がフォルクヴァング
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フェリックス・ビュオ《サンマロ湾の断崖》西美
版画作品だが、縁に描かれた絵が神秘的で気になる。
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ギュスターヴ・モローが並ぶ。モローの作品は、その装飾の美しさにうっとり。
《聖なる象(ペリ)》西美
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《聖チュチリア》フォルクヴァング
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ポール・ゴーガンも並ぶ。ゴーガンはあまり好きではないが、これらはいいなぁ〜思う。
《海辺に立つブルターニュの少女たち》西美・松方
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《扇を持つ娘》フォルクヴァング
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森の木を描いた作品の共演も
ロヴィス・コリント《樫の木》西美
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クリスティアン・ロールフス《森の中》フォルクヴァング
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3  光の構築

ポール・セザンヌ
《ポントワーズの橋と堰》西美
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《ベルヴュの館と鳩小屋》フォルクヴァング
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フェルディナント・ホドラー《モンタナ湖から眺めたヴァイスホルン》フォルクヴァング
スイスの国民的画家、2014年ここ西美の内覧会で初めて知ったっけ。これもまた美しい作品。
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アクセリ・ガッレン=カッレラ《ケイテイ湖》西美
西美の2021年新収蔵作品。これまでに見たこともない湖面の漣の美しい作品。
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テオ・ファン・レイセルベルへ《ブローニュ=シュル=メールの月光》フォルクヴァング
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点描なら、ポール・シニャックだ。
《サン=トロペの港》西美
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《ポン・デ・ザール橋》フォルクヴァング
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大好きなセザンヌ、ホドラーから美しい絵がずらっと並び、明るい点描の新印象派、うっとりとしてこの空間を何度も行ったりきたりした。

この後はキュビズムへと…

アンリ・ル・フォーコニエ《風景》フォルクヴァング
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パウル・クレー《月の出(サン=ジェルマン界隈)》フォルクヴァング
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4 天と地のあいだ、循環する時間

カミーユ・ピサロ《収穫》西美・松方
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フォン・セント・ファン・ゴッホ《刈り入れ(刈り入れする人のいるサン=ポール病院裏の麦畑》フォルクヴァング
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ここで階が変わって最後の一室へ。モネの部屋となっている。

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「松方コレクション展」でお披露目になった《睡蓮・柳の反映》西美は、
大戦中のどさくさで傷み激しく、2016年にやっと発見されて可能な限り修復された作品。
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松方がモネから直接購入し、今や西美の顔となった《睡蓮》と並ぶ。
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そして、向かいに小さな写真作品。
エンネ・ビアマン《睡蓮》フォルクヴァング
ドイツの女性写真家。1920年代後半ドイツで起こった新しい写真運動の旗手だったが、1933年に35歳で病死。残された作品の多くは、ナチス政権下、ユダヤ人であった家族がパレスチナへ移住する途上に没収されたという。
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西洋美術館の根幹となった松方コレクションも時代の荒波に翻弄されたが、フォルクヴァング美術館のカール・エルンスト・オストハウス氏のコレクションも同様である。オストハウス氏の死去、ナチスの押収、爆撃で何度も閉館の危機に遭っているのだ。
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これらの優れた美術品を、これ以上失うことなく、未来永劫守っていかなければならないと、つくづく思う。
眼福の展覧会。平日にもう一度ゆっくり見たいと思った。

9月11日まで

アルバムあります。お時間あるときにどうぞ。
https://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000120573708&owner_id=2083345

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