デヴィッド・ボウイが1970年代にジギー・スターダスト・アンド・ザ・スパイダーズ・フロム・マーズとして回っていたワールドツアーの最終公演を記録したコンサート映画。デヴィッド・ボウイの一番カッコいい時代の映像記録。
この映画は存在は知ってはいたけど映像自体を見るのも初めて。
コンサート映画は割と好きで、演出された映像とカメラワークでコンサートの臨場感を追体験させるものがほとんどだけど本作にそういう配慮は無い。
コンサート自体のライティングが暗いのだろうか好感度フィルムで撮影した映像は粒子がザラザラしていて手持ちカメラの映像にカメラワークは無い。そのことが逆に妖しさを醸し出していてデヴィッド・ボウイの妖しい美しさと相乗効果を生み出している。狙った演出なのかこれしか出来なかったからなのか分からないけどコンサート映画としても抜群の出来だ。
アレサ・フランクリンといいデヴィッド・ボウイといい、ミュージシャンの伝記映画よりもコンサート映画の方が面白いというのはどうなんだろう。その人の人間力はフィクションで再現しても限界があるということなのだろうか。
ログインしてコメントを確認・投稿する