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2021年08月10日23:03
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酒場230「ベッレンダ社 コントラーダ・ディ・コンチェニゴ2012」
�，修譴覆蝓Ｋ人�名ワイン漫画にも登場した一本。千円台で破格のコスパであったらしいが、昨今ではそうはいかない。ヴェネト州。
�△泙辰燭�透けない重いアメジスト。やや曇りも見える。エッジは薄墨。アシはウソのように早く、涙は軽快に降りる。
ボルドー香。セパージュはカベソー、メルロ、マルツェミーノ(？)。詰まった、極上の香り。熟成は感ずるも表立たず、カシスリキュール、蜂蜜、かるい刻みタバコ、赤い薄い花弁、微かなメンソール、割れた木材などの香り。層があるが、静かな香り。
��86点。素晴らしい。このイキイキした果実。沈み込む粘性のアタック。桃の果実。クローブの奥行き。ミディアムボディ。タンニンは熟成によってか、綺麗に折り畳まれている。つよいテンションを保つ、この酸。なるほどイタリアらしい。カベソーの重厚とメルロの柔らかい土のバランスが巧みで美しい。そのバランスが酸味の緊張の埒内で、見事成立している。
いっぱいに広がる塩気、モカのうっとりする色気も、すべてこの確かな酸を享受して始まる。
とにかく余韻。長い余韻。ただし酸っぱい静寂へ。
実に味が濃く、同等に格調の高さがある。ただしトマトソースである。すっぱ濃い。
87点に限りなく近い。コスパは鬼と言わざるを得ない。魔窟イタリア。
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