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2021年07月14日02:01

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「銚子」


あたらしい道路をとおる時
なじみのかげろうがゆれている
夏は、あついものだ
わたしはそこに喘ぐより先に、
いきをのむように
心臓が、欠けた、ものだ
白骨をつむ白浜のあした
若人のひやかしがミントのごとき
潮風の清涼を以てすぎる、雑味こそ
いとおしく、海は遠くまで凪いでいる
さるすべり、ふじばかま
わたしは尊び、聖別された経血を飲んだ
夏は裾から日のようにこぼれ、いずれ
蝕と欠けたが
こそ永遠の日
肋骨の跡地図から
芽吹いていた日、和毛は新緑のさいこうの
やわらかきあおさ
襟ぐりのえげつないJDが飛び込んで
来たとて、敢然とサトっている
「仕舞いやで?」だから誰か仏陀のように
ひえてる
吾のリズムンのくだけ
『牡蛎』
細胞は開いた
淀みない商売が牡蛎を洗う浜小屋は
番の蝿がからみあい
螺旋をかいておちていった
「じゃぎり」「かき」
ここの夏は

ほんとうにしようもない
このては星に届き
舌でひかりを呑み込んだ
チンパンの聖は
夕のさきへうかぶムニエ
血をおびた芳香
トーションのしろが
さめざめしくわらける
本当にそうだろうか?
露光せし幹線のように
個別の星座が画かれる
わたしは息をのみながら
新しい図形へ
咄嗟に
よこピーを返した

くぐもるつちやくさの
かおり
リズムン
すこし乾いているが
香しく立ち上る
言葉は交錯し
環状線でやがてまとまる
糸をひくような時のながれは
すでにながれている
自転車を
こぐように
すべて祝詞であり、夏は
汗のためにある
リズムは集約し
多少さみしくなるが

ここから勃起する
紫陽花は艶めいてる

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