劇場版　ひみつ×戦士　ファントミラージュ！　〜映画になってちょーだいします〜

４人の女子中学生が変身して悪と戦うところを目撃した高名な映画監督が４人を主人公に映画を撮ろうと決め、撮影所で映画の撮影を始めたところ、映画監督が悪に憑依されて変チクリンな映画が撮影されていく。
女の子向けの戦隊ヒロインものの映画版。こういうものには全く疎いのだが、テレビで人気があるので映画版が作られたのだろう。
通常であれば見る気は全くない映画なのだが監督が三池崇史なので見ることにした。節操が無いのではなく幅が広いとしか思えない。この監督の前作は人が殺されまくるバイオレンス映画だったのにこの振り幅は何だ。何とか戦士というシリーズがあって、そのシリーズには最初から関わっていたらしい。知らなかった。知ってても見なかったろうけど。
本作だが、主人公４人の女子中学生がキレキレのダンスを披露する。ああすごい。小学生の女の子たちはこういうのを見て憧れるのだろう。
ストーリーのことをどうこう言ってもしょうがないけど、しょうもなギャグが結構可笑しく、映画監督役の中尾明慶の弾けた演技が楽しく、三池映画ゆかりの俳優がチョイ役で出てきて笑わせる。意外と楽しい映画だった。
映画館には自分と同年齢ぐらいのオッサンがあと１人いただけ。こういう映画をオッサン２人だけで見る、という異様な体験をしてしまった。