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2020年03月27日05:18

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covid-19で自粛要請が出るなか、不要不急の映画を見てしまいました。キャシー・チャン監督「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey(2020)。

僕にとっては“今が旬”のマーゴット・ロビーが、「スーサイド・スクワッド」のハーレイ・クイン役を再び演じるというだけでも、初日に駆けつける意味があります。それをしなかったのは、2月までに某劇場の株主招待券を使い切っていたから。←ポイント制だから残ポイント数を思い違いしていたのです。ところが別の映画館の株主招待券(こちらは印刷した券)が利く劇場でもやっていることが分かり、駆けつけました。

なにしろ「スーサイド・スクワッド」であれだけ輝いていた(個人の印象です)マーゴット・ロビーです。そのロビー嬢が同じハーレイ・クイン役で再登場するのですから、見逃す手はありません。covid-19何するものぞ、とはいかず、やはりネット予約で込み具合を調べ、サービスデーの水曜日を避けて1日ずらして鑑賞しました。通路側の角で、前後が空きそうな場所を選択。マスク着用、アルコール消毒付きという万全の態勢です。

にもかかわらず、映画が不発でした。いや、面白くないわけではないのですよ。ハーレイ・クインのキレ具合は前作以上だし、懐かしやロージー・ペレス嬢(ちと表現に無理があるか?)が、1980年代の刑事のように(宣伝文句の受け売りです)大活躍する。そもそも“Birds of Prey”ってなんじゃい?と思ったら、“猛禽”という意味だそうですね。そこそこカワイイねーちゃんが集まって、マフィアの殺人集団をコテンパンにする、という内容です。

ところがこれが、爆発しないんです。ハーレイ・クインがマリリン・モンローのいでたちで“ダイヤは最良の友”を歌うあたり、僕はジョージ・チャキリスの役は誰がやってる?と探してしまいました。ロージー・ペレスが手柄をすべて上役に盗まれる刑事という着想もいいし、派手なスタント・アクションが別人でも全く構わない。なのに、この手の映画に必須の“爽快感”が感じられんのです。

それを言えば「スーサイド・スクワッド」だって似たようなものだったかもしれません。ただ単に僕が、マーゴット・ロビーに入れ込んだだけかも。その彼女が、トーニャ・ハーディングとシャロン・テートを演じてくれたから、僕の脳内でロビー・パンデミックが発生しただけだったといえばそのとおりなんです。

とはいえ、キャシー・チャンという聞いたことのない監督に、DCコミックスから派生したアクション大作を任せてしまうワーナー映画には感心してしまいます。日本の製作委員会システムだと絶対にこんな冒険はしないでしょう。それが証拠に、上田慎一郎には仕事が来ても、それ以上の自主映画監督を調べてみるという努力をしていない。

キャシー・チャンは中国生まれですが、生まれた1986年に父親には社会学研究のため渡米のビザが下り、2年後に母親も渡米したため祖父母に預けられたそうです。で4歳の時に両親に引き取られ、14歳で帰国して高校に入ったらしい。そして大学はアメリカへ戻り、あちこちで映画などを学んでいるようです。←英文のwikiの斜め読みなので、間違っていたら訂正してください。

長編はこれが第2作で、前作は「Dead Pigs」(2018) という、上海の川に16,000頭もの豚の死骸が浮かんだ実話を基にしたコメディーのようです。2時間10分もあるけど面白いのかな。とにかくそんな監督を、スピンオフとはいえDCコミックスの大作に抜擢する奴はすごいと思いました。

ロビー嬢の周りを固めるのが、「いま輝くとき」のメアリー・エリザベス・ウィンステッド(写真2右)と、ジャーニー・スモレット・ベル(写真2中)というテレビ関係からの新星。さらに女スリとして、韓国とフィリピンのハイブリッド、エラ・ジェイ・バスコが加わります。そこに先述のロージー・ペレスね。そのあたりの爆発力がイマイチなので、ミュージカルの振り付けみたいなアクションも不完全燃焼でした。

とはいえ、この手の映画を見逃していたら、僕の持ち味がなくなってしまう。ということで、もし僕がこの映画を見たせいでcovid-19の犠牲になったら、嗤ってやってください。ロビー嬢の次回作を見るまでは死ねん、という思いだけは持っていますけど。
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