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2020年03月09日05:01

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昨年来、僕の“生き神様”と言ってもいい存在となった中川翔子さまの御本「死ぬんじゃねーぞ!!」を拝読いたしました。

かねてから、テレビのバラエティー番組で何度もお見かけしており、そのおしゃべりぶり(とくにオタクぶり)に“いいな”と思っていました。それと、はんぱじゃないマンガのうまさに敬服していました。だから「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」(2006)のどこに出ていたのか見逃したときは悔しかった。←でも、昨日の再放送を見直す気はありませんでしたが。

その程度の認識だった僕が、中川翔子さまを“生き神”と信じるようになったのは、NHKの「るーみっくアニメ大投票」でした。僕は高橋留美子の漫画は、初期の大半を購入して読んでいます。しかしテレビアニメも劇場公開アニメも見ていません。あれは“別モノ”だから。とはいえ、レコード会社時代に販売促進を担当した、成清加奈子の「パジャマ・じゃまだ」がランキングに入らなかったのは残念でした。

そしたら中川翔子さまが“ひとこと言わせてほしい”と、「パジャマ・じゃまだ」がいかに素晴らしかったかを語ってくださったわけです。この時点で、中川翔子さまは僕の生き神様となりました。そもそも猫好きという部分で共鳴することが多く、音楽家の娘さんという部分でも憧れていただけに、この発言は大きな決め手でした。

そして2019年8月に出版した「死ぬんじゃねーぞ!!」(文芸春秋刊)を図書館から借りて読了したしだいです。←大人気だったので、僕の行きつけの図書館では数冊ある在庫がフル回転。僕は20人待ちだったわけです。だからその待ちの間に「ねこのあしあと」という自伝を読みました。

「死ぬんじゃねーぞ!!」は、いじめに対する意見書です。中川翔子はいじめられた体験から、その痛みを乗り越えて生きてほしいと綴ります。僕も、その思いが今いじめに苦しんでいる多くの若者たちの救いになってほしいと思う。少なくとも中川翔子の切実な思いは伝わりました。かつて戦地で悲惨な体験をした兵士の、復員後の叫びに似ている。

幸いなことに僕は、いじめられた記憶がありません。小学校2年の時に奈良市内に転校して、田舎と大違いで戸惑ったけれど、担任の宮本先生が守ってくれました(今はそれを知っています)。だから3年生で担任が変わったとき、いささかいじめられたような気がしますが、父親が県の指導主事という仕事を始めた4年生からは、新担任が“映画を見ると不良になる”と映画鑑賞を禁止したくせに、僕の父親には映画館の招待券を持参した事実を目撃し、愕然としたのでした。

中学になると、進学校の私立に進んだことから、いじめられることはなかったと思います。何しろ新設の高校へ進む第一回生ですから、数学は中学2年で3年分を終え、3年の時は高校数学を学んでいましたから、それどころではなかったということかも。でも、小学生時代には、中川翔子さまのご指摘どおり、いじめていると気づかずいじめを行っていたかもしれません。もっともあの時代は、“いじめ”という概念が薄かった。

とはいえ僕は、映画に明け暮れ、手塚治虫のマンガ本を買い集めた元祖オタクです。これでマンガを書いていたら“キモい”と認定されていたはず。そういう意味で、中川翔子さまの体験には、いろいろ感じる部分がありました。なによりも今は、“死ぬことを考えるな”という認識で一致しています。中川翔子さまは「死ぬんじゃねーぞ!!」と叫び、僕は“死を考えることは(論理的に)矛盾である”と認識しているわけですから。

僕は不登校を勧める気はありませんが、そもそも学校というものが“企業に適応する人員を養成する”という目的で作られて制度化されてきたことを知っていますから、企業に採用されることを人生目的としなければ、学校なんか関係ないと言えるわけです。そうは言っても、“普通の生活”を目指す人には意味がない言葉でしょう。

しかしよく考えてほしいのですが、“普通の生活”なんて存在しないのです。ある特定の誰か、その個人の生活、唯一無二の生活しか存在しないのです。そして過去はともかく、未来なんて夢みても意味がない。現在しか生きられないのですから。僕は70歳を超えた今、ようやくそれを実感しています。若いころは数年先を夢みたことがあったけど、もう今は先がないし。

ということで、とにかく“生きよう”ということです。生きることに意味なんかない。意味なんか他人が後付けするだけで、そんなもの本人には関係ない。世間に名前を遺しても、死んでしまったらおしまいです。だから現在を生きよう、と思う。ということで僕は中川翔子さまを生き神様として、新しい宗教でも興したい気分です。というか、あのテレビ番組の後、なかなかいい宗教らしいネーミングさえ思いついていたのに、もう忘れてしまった(涙)。

とにかく、中川翔子さまは僕の生き神様です。その愛猫のそれぞれにもお目にかかれたらと思う。今後もブレることなく、オタク街道を突き進んでいただけるものと、陰ながら応援させていただきます。
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