ノイローゼで入院しているオッサンが同室の若い女性に襲いかかり、そのことが原因で病院を追い出されたオッサンは退院したことにして家族と暮らし始めるがやはり病気は治ってなくて…。
新藤兼人監督が性と生をテーマに描く不条理劇のようなコントのようなニューロティック人間ドラマ。
タイトルだともっと助平な話かと思ったけど、笑える状況を至ってシリアスに見せる変わった映画だった。ベルイマンの映画っぽい、というと大袈裟か。
そもそも病院で男と女を同室で入院させるのだろうか。
情けないオッサン演じる殿山泰司がいかにもそれっぽい。オッサンに襲われた女性とオッサンの息子が急接近する、というシュールな展開がちょっと面白い。
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