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2020年02月03日06:17

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“できそこないミステリー”だと思ったら意外な展開になり、最後は笑って楽しみました。ポール・フェイグ監督「シンプル・フェイバー」(2018)。

物語をネタバレしないように紹介するとなると、僕には難しいので(面倒と同義)公式ページからコピペします。俳優名は僕が書きくわえました。←公式ページから引用すれば、ネタバレでも責任はそのページにあるわけです(笑)。

>ニューヨーク郊外に住むシングルマザーのステファニー(アナ・ケンドリック)は、息子を同じ学校に通わせているファッション業界で働くエミリー(ブレイク・ライブリー)と親しくなる。しかしある日、エミリーはステファニーに息子を預けたまま失踪。ステファニーは彼女の行方を追いはじめるが……。

僕はブレイク・ライブリーを「旅するジーンスと16歳の夏」で気に入って、ずっと作品を追いかけています。アナ・レンドリックは“おしめ臭さ”があるから好きではない。なのに今日記を検索したら、ライブリーちゃんは17回取り上げ、アナ・ケンドリックは15回と大差ありません。あかんがな、これで好きと言えるか? 反省しよう。←反省だけならサルもする(古すぎ?)。

ステファニーはブログで家庭料理を紹介していて、その映像が語りかけるかたちで展開します。冴えないママが料理ブログの反応に一喜一憂するのと、さっそうとした先進アパレル企業の広報担当のママが友達になるって、何かあるに決まっているでしょ。案の定、軽い頼まれごと(原題のA Simple Favor)が、意外な事件へと発展する。

ということで僕は、時々コメディー以外の映画も手掛けるポール・フェイグ監督が、ちょっとまともなミステリーを作ってみたのかと考えました。こういうシンプルなリアクションが映画を見間違うんですな。先日もテレビアニメで、女装の男子だと思っていたら女子だと息子に指摘されて、“簡単に映画を言い悪いというな”と言い渡されました。ということで、僕の“虚言癖”についてはスルーしてくださいね(笑)。

僕が気に入ったのは選曲でした。エミリーの豪華な自宅で流れる音楽に合わせてステファニーが踊りだす曲がフランソワズ・アルディ。55年前の映画の友の会クラブ大阪(というのが正式名称らしい)で、人気だった歌手です。知る人ぞ知るというより、知らん人は知らん歌手ですね。そして別の盛り上がった場面では、ブリジット・バルドーとセルジュ・ゲンズブールの“ボニーとクライド”が流れます。

imdbで調べたら、ブリジット・バルドーの“ラ・マドラーグ La Madrague”も流れてたらしいけど気づきませんでした。僕にはEテレの「2355」でおなじみ曲です。これでエミリーがトビハゼをペットにしていたら最高ですが、さすがにそんなローカルなネタは知る由もないでしょう。

ポール・フェイグ監督は9歳の時にウディ・アレンの「泥棒野郎」を見て映画を志そうと決めたみたいです。だったらアナ・ケンドリックの役をクリステン・スチュワートにやらせりゃ「カェ・ソサエティ」のパロディーになったのに。って、そういうシンプルなパロディーは作らんでしょうな。

ということで軽いジョークを楽しむ作品でした。ええんじゃない。←久しぶりに「どうぶつの森」で魚を買ってくれるオジサン(アザラシ? セイウチ?)のセリフを思い出しました。そこそこ楽しめまっせ。それとオリジナル・ポスター、ええなあ。こういうところに金をかけることをいとわない姿勢、大好きです。駆け出し時代のソウル・バスが狂喜しそう。
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