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2024年05月26日03:06

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好みの女優がさっそうと闊歩するキーアートにつられて、つい見てしまいました。ジョアン・ファスール監督「アナザー」(2015)。

はい、先日見た「やっぱり契約破棄していいですか!?」(2018)に出ていたイギリス女優のフレイヤ・メイヴァーに釣られて見てしまいました。1993年生まれだそうですから、この映画公開時は22歳。身長が178センチもある細身の体で、しかもかかとの高い靴をはいてます。その肢体見たさに手を出したわけです。

滑り出しから、いわゆる“スタイリッシュ”な画面作りを積み重ねます。こういう場合、映し出されるものが好きか嫌いかで印象が大きく違います。お目当ての女優フレイヤ・メイヴァーが、“私は海を見たことがない”とつぶやき、波打ち際を歩く。これだけでとりあえず30分は見ることが出来ました。

原題が「La dame dans l'auto avec des lunettes et un fusil」で、英語にすると「The Lady in the Car with Glasses and a Gun(メガネと銃を持って車に乗っている女性)」です。それをお目当てのフレイヤ・メイヴァーが演じる訳です。ミニ・スカートで街を歩くだけで男どもの目を釘付けにする。僕もまんまと乗せられました。

原作がセバスチャン・ジャプリゾだと分かっていたら、もう少し“そういう方向”で見たのに、エンド・クレジットで気づいたから“なあんだ”でした。1966年の原作を今ごろ(ってもう一昔前です)映画化したわけです。とりあえずフレイヤ・メイヴァー嬢のお姿だけで、上映時間が93分だから見てもいい。←ハードルを下げておくと被害は少ない。

物語は、海を見たことのない社長秘書のダニー(フレイヤ・メイヴァー)が、休暇前日に社長に“書類を清書するために社長の自宅に泊まり込め”と命じられます。社長夫人は秘書学校(ってあるんだそうで)時代の友人で、ダニーは一瞬ロマンチックなお誘いかと期待してしまうのでした。しかし仕事は実際にタイプライターを使って清書するだけ。

でもって翌朝、社長はその書類を持って奥さんと娘を連れて旅立ち、ダニーは空港までアメ車のサンダーバードに同乗し、車を回送することまで命じられてしまう。てなわけで空港で社長たちを見送ったダニーは、ふと“海を見たい”とニース方面へとドライブするのでした。そしたら冒頭に書いたように、トラッカーなど野郎どもの注目を集めてしまう。

そしてガソリンスタンドで給油中に何者かに襲われるのですが、それ以前に町の人々から“昨日来た女だ”と囁かれている、てなセバスチャン・ジャプリゾらしいミステリーとして展開します。←だから初めから知ってたら乗れたのに、知らんかったから乗り損ないました。つまりダニーが、しょーもない男の言い寄りに乗ってしまうのです。

でもって真相がわかったからと言って、“!”と合点がいく訳でなく、女優の魅力もそこまで強力ではないから、93分見終わったあと“人生の無駄遣い”を悔やむことになります。だから良い子にはおすすめしません。フレイヤ・メイヴァーという女優に注目した人だけ限定という“娯楽”映画なのです。

それにしてもキーアートだけはイケてると思います。フランス語を知らんくせに、“fusil”という単語だけはロベール・アンリコの映画「Old Gun」があったと思い出し、Tバードの女は、リチャード・ドライファスが狂喜していた映画があったわけです。写真3は社長夫人から“パジャマ”として借りた寝間着ですねん。そこそこでっしゃろ。

「やっぱり契約破棄していいですか!?」でメイヴァーは、自殺願望の青年を助ける編集者でした。あの映画も、女優に惚れると言うには気恥ずかしい出来ですが、トラック野郎たちの気分になって珈琲ぐらいだったら奢ってやってもいいと僕は思います。←実際に彼女が目の前に現れたら、もっと歓待するに決まっているけどね。

てなわけで、若い女性の妄想とミステリアスな事件とが絡み合う、スタイリッシュな映画でした。テレビのバラエティー番組で元乃木坂46のねーちゃんを追いかけるよりは、メイヴァー嬢を追いかけるほうが、なんぼかマシ(たまちゃん、ごめん)だと思う方はぜひどうぞ。いや、レンタルDVDで見るべき映画は、まだまだ他にあるはずですねんけど。
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