ラストレター

姉の急逝のため妹が代理で参加した高校の同窓会で姉と間違えられたまま初恋の人に再会し、ひょんなことから初恋の人と文通をすることになる。初恋の人の現在、姉妹の過去と現在、娘たち、義母とその恩師などなど多彩な人物を配した切なくも暖かいストーリーが展開される岩井俊二監督の新作。
コミカルな前半からキュンキュンする中盤、やがて成り行きを見守るしかない後半に至るまで作劇が上手すぎて見ているこちらは流れに乗るしかない。
トヨエツと中山美穂が登場するに及んで、ひょっとして「ラブレター」の登場人物なのか、それにしてはトヨエツは嫌な奴だし北海道の話ではないし、と思っていたらやはり違う役柄だった。
高校生男子が森七菜に姉として広瀬すずを紹介され、広瀬すずが美少女のためにボーッとする場面があるが、個人的には森七菜の方が可愛いと思うけどな。そんな森七菜が大人になって松たか子になるのは納得出来る。顔立ちが少し似ている。
ストーリーの色々なところに伏線が張ってあって、それが回収されていくところが気持ちよい。爽やかな気分で映画が終わるところが良い。