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2020年02月02日06:22

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このCGアクション&アニメを楽しめたということは、僕も“毒された”のか? ロバート・ロドリゲス監督「アリータ:バトル・エンジェル」(2019)。

最近、ディズニーに代表されるブロックバスター映画ばかり見ているので、さすがに目が慣れてきたのか(舌がバカになったのか)この映画は面白く見ました。これだったら劇場で見ていても楽しめたように思います。←でも格闘シーンで一瞬寝落ちしたから、録画したものを見ていたおかげで“巻き戻して”見直せました。そういう意味で、ハイビジョン録画をステレオ装置から音を出して自宅で見る方がラクチンですわ。

ロバート・ロドリゲスがジェームズ・キャメロンと初めてタッグを組んだそうです(誰が誰と組もうが、面白ければええ)。そしてロドリゲスにとっては、175〜200万ドルという膨大な製作費は初めてらしい(70万円で作った卒業制作映画を劇場公開させてデビューした男には夢のようですな)。とはいえ、どんだけ金をつぎ込んだかは僕に関係ない。おこぼれが回って来るのなら話は違うけど、こっちは金を巻き上げられる側です。

原作が木城ゆきとの「銃夢」というコミックだそうですが、これも僕にはなじみがない。そして格闘技としてローラーボールのパチモン(モーターボールと名乗ってます)が出てくるわけで、そのあたりで敬遠していたのに見てしまいました。主役を演じたローサ・サラザールって初耳なんです。それが、アプリで目を変形させたような顔で出てきたら何もわからへん。相手役がクリストフ・ヴァルツとジェニファー・コネリーで、元々アプリソフトを使用していたような俳優さんたちなので違和感ないけど。

ほかにも知ってる俳優さんが出ていますが、「シャザム!」のジャイモン・フンスー状態で、その人じゃなくてもいい容姿ばかり。ジャッキー・アール・ヘイリーは、僕なんか「がんばれベアーズ」の記憶が残っているから気づきもしないし、ジェフ・フェイヒーは別に出てきたからどうという俳優でもない。キャスパー・ヴァン・ディーンも同じ。

ということで、結局はパチモン競技や西部劇でおなじみの酒場での乱闘など、昔の映画の常道を今風に料理したジャンクフードが、意外に食べられたということです。あのガクト様がおっしゃったように、ジャンクフードはそれなりにおいしい。僕もときどき昼飯に食べています。それが200万ドルかけて作られた映画なんですから、そこそこの味はしますがな。

ということで、行列ができる飲食店に並ぶ人々には十分満足できる味の映画でした。問題は色気が少ないこと。いまどきジェニファー・コネリー(アラフィフ、って言わんな)が色気担当でっせ。僕はそれなりに楽しんだけど(楽しんだんかい!)、アリータが「エクス・マキナ」くらい色気があったら、星3つやったのにね。それでも“見る鉄”の僕にはなかなかのメタル色気がありました(はい、3歳児並みでんねん)。

何よりも本編が115分ほど終わる潔さに好感が持てます。エンドクレジットを入れても122分。ハコ(映画館)としては回転がええでぇ(って僕は一銭も儲からんけど)。映画は、長く見た方が得するかと言うとそうじゃないところが不思議ですな。「アラビアのロレンス」みたいに4時間近くあって納得するものもあれば、「ふくろうの河」みたいに30分程度で人生を感じさせるものもある。

ということで、暇をつぶしたい方には最適の映画だと思います。そんな暇はない人は、もっと厳選した映画をどうぞ。たとえば「リチャード・ジュエル」なんかは、見逃さないようにね。
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