大船軒で「伝承の鯵の押しずし」を食べる

　私は貧乏なのであまり外食はしないのだが、昨日は鯵の押しずしを食べたくなったので、大船に出かけた。大船の鯵の押しずしは割と有名だけれど、その製造元である大船軒の本社でカフェが経営されていることはあまり知られていない。そこでは工場で出来立ての寿司を食べることができるのだ。
＝＞https://www.ofunaken.co.jp/free/tyanomidokoro

　大船軒のカフェは大船駅の西側のバスターミナルの近くにある。それは大船軒本社ビル（写真1枚目、ただしこれは１１月に撮影したもの、現在は外壁工事中で景観がかなり違う。）の中にあり、一見してカフェなどありそうにない雰囲気なのだが、小さな看板があるので辛うじてそれと分かるようになっている。カフェに入るには靴を脱いでスリッパに履き替えなくてはならない。そして、ドアを開けるといかにも「昭和」というレトロな雰囲気に包まれる。合計２０席あるが、いつ行ってもそれほど客は入っていない。静かで落ち着いたたたずまいだ。（2枚目の写真　）

　私は「伝承の鯵の押しずし」を注文した。これは鯵の半身で一握り、普通の鯵の押しずしよりも一貫当たりの鯵の身が大きい。５貫とお吸い物付きで８２０円である。（３枚目の写真）　　普通の鯵の押しずしは６２０円、カレーライスは５１０円、コーヒー３１０円と、かなりリーズナブルというか、採算は度外視されているようだ。どうも経営者のノスタルジックな思い入れで運営されているとしか考えられない。本業の駅売りで儲かっているのでやっていけるのだろう。

　コーヒーだけの注文も可。ただし、コーヒーは薄めのアメリカンタイプで、深煎りでコクのあるタイプが好きな人の好みには合わないかもしれない。