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2019年09月05日03:32

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この“大規模収奪装置”が不発でホッとする。くたばれ!儲け主義映画。リュック・ベッソン監督「ヴァレリアン 千の惑星の救世主」(2017)。

リュック・ベッソン監督を見限ってから、もう10年以上になると思っていたけど、実は「LUCY/ルーシー」(2014)、「アデル/ファラオと復活の秘薬」(2010)を劇場で見ているし、「マラヴィータ」(2013)は有料テレビで見ていました。今回も有料BSで見たので“被害”は少ないけど、次からは手を出さないぞと意を固くしたしだい。←言い訳をするならば、ルトガー・ハウアー追悼という大義から見たのです。

原作はコミックのようですが、調べる気にもなりません。言語は英語で、蔑損監督は中国資本の支援を受けて、国際的なヒット作を目指したのでしょう。マーベルやDCコミックスみたいにブロックバスター作戦を、と目論んだことは明らか。冒頭のワンシーンにしか出てこないルトガー・ハウアーに釣られて、僕が手を出しただけでも“大成功”でしょう。

物語は、若造ヴァレリアン少佐(デーン・デハーン)が、カワイコちゃん軍曹(カーラ・デルヴィーニュ)と共に、千の惑星の人々が集まる都市に迫った危機を防ごうとするというもので、知っている顔はルトガー・ハウアーの他にはクライブ・オーウェンだけでした。歳とったなぁ。今さらCGアクションに出てきても、ねぇ?

あ、先日見たタラちゃん映画のカワイコちゃんの父君が、チョイ役で出てますよ。彼が出てくる後半部分で、リアーナも顔出してたわ。リアーナが後半部分のキーパーソンとして登場しながら、あっけない退場ぶりには、製作サイドの“人種差別”を感じて嫌な気分でした。←これも個人的な感想です。製作サイドからは、その意図はないと声が上がるでしょう。

問題は、作り手が意識せずに、かつてのハリウッドのように白人至上主義を当然のこととして映画作品と言う収奪装置を量産していたわけで、その真似を21世紀も20年過ぎようかという今、また模倣しているという“資本主義の悪”には吐き気がするということなのです。いちおう社会主義を目指したアジアの大国が、儲け至上主義から製作に加担しているわけで、そんな映画はやはりつまらなくて“正解”なのでした。

かく言う僕なんか、せいぜい生活のためにクジラを大量に殺しておきながら、今になって善人ぶって“保護”を叫ぶ人間と変わりはないわけですが、とりあえずこんな収奪装置には加担しないぞ、ということで留飲を下げるのでした。CGにかかわった皆さん、お疲れ様。ようさん名前出ていたけど、僕はエンドクレジットなんか30秒飛ばしを繰り返してMPAAナンバーだけ調べましたわ。

しかしルトガー・ハウアーも、こんな映画に駆り出されるようじゃ、そりゃお亡くなりになるであろう。もちいと、彼らしさの見せ場を作ってあげてよ。そこが蔑損とタラちゃんの差なのです。カート・ラッセルはカメオらしい登場だし、ゾーイ・ベルの存在感は抜群だったもの。しょせんは企画倒れの映画、というやつですわ。
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