『論考』のテーマは、人(私)はどれだけのことを考える(語る)ことができるのかということである。ウィトゲンシュタインは命題を以下の三つのカテゴリーに分けた。
� 仝充造�どうであるかに関わらず、真偽が決定している命題。
�◆〇�実と照合して真偽が明らかになる命題。
�� 上記��,��以外の真偽が判明しない命題もどき。
�，魯函璽肇蹈検爾般圭發如∀斥�学の命題だとされる。�△呂い錣罎詆當未量紳蠅任△襦�
�，鉢△蕨斥�空間内にあり、これが語りえることの全てである。��は論理空間の外であり、いわゆる形而上学はこれに属する。
解説書を読むと、数学は論理学と同様の扱いで�，亡泙泙譴襪茲Δ暴颪�れているのだが、ちょっとそれはおかしいのではないかと思うようになった。
数学は公理という前提の上に築かれた命題群である。その公理はたいてい未定義語によって記述されるのがふつうである。例えば、ペアノの公理はいきなり「自然数０が存在する」で始まるが、この自然数０は未定義語である。他のどのような言葉で説明することもできないし、その指示対象が何であるかも不明なまま、ただ「存在する」と宣言されてしまう。「神は存在する」という宣言とどれほどの違いがあるだろうか？
直観的には、数学を形而上学扱いするわけにはいかないと思うのだが、その辺のところを説明してくれている解説書が見当たらない。
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