mixiユーザー(id:64140848)

2019年07月04日10:14

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大人になれ日本!

半導体材料の韓国向け輸出が規制強化されることになった。「韓国向け輸出規制」でGoogle検索をしてみると、「韓国への輸出規制で日本の強さを改めて実感「間違いなく大きな痛手 ..」なんて言う記事がある。「日本の強さを改めて実感」なんて、何となく嬉しそうなニュアンスを感じるのは、私の勘繰りだろうか?

政府は表面上は否定しているが、いわゆる「徴用工問題」への報復であることは間違いない。自由貿易を標榜する日本が、しかもG20を主催したばかりの日本が、WTOルールに抵触する可能性のある政策を打ち出すというのは如何なものか。

この輸出規制で日本はなにを得ることができるというのか。おそらく考えられる唯一のメリットは、「留飲が下がる」ということだけである。韓国に「間違いなく大きな痛手」となる経済的打撃を与えて優越感に浸る。それが「日本の強さを改めて実感」という言葉になるわけである。

外交問題で留飲を下げるための政策というものにおよそろくなものはない。日本がこの政策で得られるものは、何もないのである。韓国に「間違いなく大きな痛手」を与えることができるのかもしれないが、輸出しないということは日本も少なからず経済上の損失を被るのである。「損失を被ってまで日本はメンツを大事にする立派な国だ。」なんて他国から尊敬されるということもない。むしろ、日ごろから「自由貿易」の重要性を訴えているくせに、ちょっとしたことで原則を曲げる小っちゃい国だ、と軽くみられるのがオチだろう。

なによりも韓国民の心にわだかまりが残ることが一番の問題である。韓国併合以来、韓国には日本に対する「恨」の感情が残っているのは仕方のないことである。ここは相手側の立場になってものを考えなくてはならないと思う。互いに相手が嫌いだからと言って、国は引っ越しするわけにはいかない。将来の和解の糸口を見失わないためにも、自分が損してまで相手に痛手を負わせたい、というようなけち臭い根性は捨て去るべきである。
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