mixiユーザー(id:64140848)

2019年03月31日15:39

121 view

アルゴリズムで不作為が作り出せるか?

あるトピックで、「有限集合からランダムな順列を生成するアルゴリズム」というのが話題になっていたので、のぞいてみた。アルゴリズムというのは定められた手順であるから、そこからランダムなものを作り出す、と言うのはパラドキシカルな話である。それで興味を覚えたのだが。プロセスの中を見ると、乱数を発生させる関数を使用しているようだ。関数の中では、おそらくコンピューターのマシンタイムを計算のトリガーに使用しているのだろうが、機械的プロセスの中でその関数が何度も呼ばれたりすると、そのプロセスとマシンタイムが同期したりしそうでやっかいそうだ。いったいどのような工夫がされているのだろうと思い、さらに検索していくと「完全なランダム化は理論的に不可能である」とあっさり書いてある。

なあんだとその時は思ったのだが、「完全なランダム化」って一体なんなのだろう? という考えに取りつかれてしまった。どのような結果がでようと、それが不作為であるかどうかをどうして判定できるのだろう? 不作為というのは、すべての要素を平等に扱わなくてはならないのだが、結果が平等になるということではない。偏りがあっては不作為とは言えないが、全く偏りがないというのも不作為ではない。

意識して不作為を作り出すというのはやはりパラドキシカルであることは間違いない、しかし、完全な不作為というものがあるのかが問題であるように思う。
0 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する