灌木が実をつける
演歌のような節回しで
千秒に一回呼吸をしている
そんな貝のぬめりを
塩で揉みおとす
ディーヴァ
生の連続を
鼻でわらうこともなく
ケバブの様に削ぐディーヴァ
麺を茹でるディーヴァ
カレーを盛るディーヴァ
日常がランタイム
木洩れ日の斑を着飾る
ディーヴァ
ざあざあ
と砂がふり
よしこと
あしこと
を絶唱で破砕するディーヴァ
そのすべての言葉は歌になり
すべての衣(きぬ)は繊維とかす
ディーヴァがおにぎりをにぎると
飯の窪みへ鮭は乗る
それも歌なれば
親愛や
嘘までも
音波に乗せて
大気圏まで
ブチ切れる
腰までせりあがる
しぐさ
サロメが首を盛らせる
しぐさ(何故陰茎を吸わねばならぬのか…)
空は繋がり、気付けば何時も自由なのか
わたしはディーヴァに、問うても語らず
ただそのくろく照る乳暈に自由を体現していた
歌えばいい、ただ
生きれば
ただいきれば
うたにかさねたなにもかも
シークェンスとして厳かに勃起して
降る雪をかぞえフライパンを焦がす
網を抜ける
ディーヴァ
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