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2019年01月02日08:17

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窓の氷

 昨朝出勤しようとすると自動車の窓が凍っていました。この冬初めてのことです。車のポケットに入れている小型のスクレーパーで簡単に落とせましたが、さて、この次はもっと手強くなるのかな。

【ただいま読書中】『王への手紙(上)』トンケ・ドラフト 著、 西村由美 訳、 岩波書店(岩波少年文庫574)、2005年、800円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/400114574X/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=400114574X&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=6845296a7cd293d6b398734fe9465441
 騎士の叙勲を受ける前夜、断食と沈黙の一夜を過ごしていた16歳のティウリは、よんどころない事情で「重要な手紙」を託されます。はじめはすぐ近くの宿屋に届けるだけのはずだったのに、さらによんどころない事情で大山脈を越えて隣の国まで行くことになってしまいます。国王に手紙を届けなければならないのです。ティウリは森の中を道に迷いながら進みます。馬泥棒の汚名を着せられ、「赤の騎士たち」や「灰色の騎士たち」に命を狙われ、追いはぎに襲われながら。
 逃亡の旅は、途中で巡礼の旅に切り替わります。実際、ティウリは最初から巡礼をしていたのかもしれません。「よんどころない事情」がその途中で少しずつわかってきます(ティウリ自身がわけがわからないままだったのですから、読者もわけがわかっていないので、この情報は助かります)。
 騎士ではないのに騎士の誓いに縛られた少年は一人ぼっちで旅を続けますが、やがて「旅の仲間」ができます。暗闇でぽつんとともった灯りのように、彼の正直さは人々を惹きつけるのでしょう。それがこの物語の救いとなっていますが、同時に読者は自分の人生についても少し考えることができます。考えなくても良いですけどね。


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