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2018年12月24日09:35

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陳謝の主語と目的語

 テレビの謝罪記者会見で「陳謝いたします」とか言って“責任者(実際には「悪いことをした人」本人ではなくて「謝る係の人」)”が深々と頭を下げている、が放送されています。ところで「誰が」本当に謝るべきか、も問題ですが、ここで語られる言葉の「主語」と「目的語」が省略されているのが私には気になります。結局「誰が誰に陳謝」しているんです? ただ単に「誰かが頭を下げた」という「形式」だけ満足させれば良いの?

【ただいま読書中】『空中写真に遺された昭和の日本 西日本編』一般財団法人日本地図センター 編集、創元社、2018年、8000円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/442222008X/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=442222008X&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=94be290a2084c644e733281a75a07210
 本書の「東日本編」で、札幌の大通りが建物疎開の結果できたのではなくて戦前からあったことを知った私は、この「西日本編」でまず名古屋と広島をチェックしました。すると、どちらも「大通り」が戦前にはなかったことの確認ができました。つまり、空襲による火災拡大を防ぐ目的で建物疎開が行われ、その跡地が幅100mの大通りになったわけ。
 ただ、空中写真で見ると「100mの幅」なんて小さいものです。江戸時代の火災のように一箇所から燃え広がっていくのだったら火除け地として機能するでしょうが、空から爆弾や焼夷弾をばらまかれた結果起きる広範な火災に対してはあまりに無力に見えます、というか、実際に無力だったのですが。昔の日本軍は「江戸時代の感覚」であの戦争を戦っていた、ということなのでしょうか。
 長崎も本書にあります。地形図を見ると実に入り組んでいて、ここで原爆を爆発させても、衝撃波が反射や干渉をするからその「効果判定」は信頼できないものになるだろう、と私には思えます。放射線の影響だけは(坂の高度補正をすれば)使えるデータが得られるかな。なんでわざわざ長崎なんだろう。いや、別の都市を推薦するわけではありませんが。


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