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2018年12月01日11:00

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日本野球は巨人のためにあるのか?

広島からFA宣言した丸佳浩外野手が巨人に移籍することになった。「またか」という感じである。毎度毎度他チームの4番バッターやエースを引き抜く。なぜなら「巨人は常勝でなくてはならないからだ」と言う。つまり、ヤクルトや広島は勝たなくともよいのである。

最近はそうでもないが、団塊の世代が小学生の頃はほとんどの子供が巨人ファンであった。クラスのほとんどが巨人を応援している中で、私はひそかに国鉄を応援していた。国鉄スワローズ、つまり現在のヤクルトである。今でこそヤクルトファンは東京を中心に結構いるが、関西の片田舎ではほとんど人気のないチームだった。国鉄ファンなどというのはおそらくクラスでも私一人くらいだっただろう。あるとき、国鉄ファンだと言ったら、みんなに思い切りバカにされてしまった。それに国鉄は弱かったし、いつの間にかプロ野球には全く興味がなくなってしまった。

当時から巨人は強かった。強いうえに、他チームの傑出した選手を引き抜くということをやっていたので、他チームとは選手層の厚みが全然違った。強いし、子供向けマンガをはじめとしてメディアでも巨人をとり上げることが多かったので、大抵の子供が巨人ファンになったのである。

当時のプロ野球は完全に巨人中心に回っていた。野球ファンはほとんどが巨人ファンなので、日本プロ野球連盟は巨人の試合を興行するためにあったようなものである。セ・リーグの他チームは巨人と対戦するために存在していた。パ・リーグは巨人が日本シリーズを闘うために必要だったのである。そういう状況では、「常勝巨人」という発想が生まれるのも無理はないわけである。優勝できなくなると他チームの主力選手を引き抜くということを繰り返す。私の応援していた国鉄からもエースの金田が引き抜かれた。将棋て言えば相手の飛車をとるようなものである、戦局は一気に有利になってしまう。

巨人ファンには一言言ってやりたかった。「あんたら、そんなことまでやって勝って嬉しいか?」と。(袋叩きにあうから)言わなかったけど‥‥。

みんなが巨人を応援していて、大っぴらに巨人が強くなる仕組みになっている。試合は真剣勝負かも知れないけれど、全体としては、巨人が勝つ筋書き芝居を見せられているような構図が出来上がっている。

現在では、野球の人気も巨人への一極集中はある程度緩和されて、巨人の強さも昔日ほどでは無くなった。しかし、「丸外野手の移籍」のニュースにまだ「常勝巨人」の幻想の名残を感じたのである。

これを読んでいるあなたが巨人ファンだったら申し訳ない。かつての国鉄ファンの怨念を「丸移籍」のニュースにかこつけて吐き出しておきたかったのです。
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