女性が長い髪をポニーテールにするのは普通に見ることができますが、あれを蝶結びにしている人はあまりいません。後ろ姿が綺麗に見えるのではないか、なんて思うのですが、結びにくいし後ろから引っ張られたらすぐに解けちゃうから皆さんしないのかな?
【ただいま読書中】『ハンガー・ゲーム2 ──燃え広がる炎(下)』スーザン・コリンズ 著、 河井直子 訳、 メディアファクトリー、2012年、590円(税別)
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カットニスの弱点は「困難からまず逃げることを選択すること」です。それは彼女が、まず情報を集め的確な判断をしてから行動をしようとする性格と密接に関係しています。しかしカットニスは、家族や友人、仲間などについて少しずつ理解を深めていき、それと同時に自分自身についても理解していきます。おそらくこれまでの彼女は「自分を知ること」からも逃げていたのでしょう。
キャピトルには「このままの支配体制ではいけない」と思う人たちもいます。実はそういった人はすでにカットニスにヒントを与えているのですが、彼女がそのことにいつ気がつくか、そしてそれをどのように上手く利用するのか、も読者の興味を引くことになります(もちろんハンガー・ゲームの特別大会がどのように進行するのか、もスリリングなのではありますが)。
入場式は1年前とは全然違います。あの時には知らない人ばかり、隣にいるピータでさえ「生き残るためには殺すべき相手」でした。しかし今回は、ゲームの参加者全員の名前をカットニスは知っています。そして、隣のピータは「自分が犠牲になっても生き残らせるべき人」となっています。闘技場は、今年は海辺(または塩湖)でした。各地区に閉じ込められていて泳げない人が多いのに。カットニスはとりあえずの同盟関係を結び、生き残るための血みどろの戦いを始めます。
カットニスは陰謀には向きません。秘密が守れないし嘘が下手。思い込みが強くて直情的な行動に出ることが多い。さらに「味方」と「敵」の区別がつかないし、「真の敵」が誰かもなかなかわかりません。それでもハンガー・ゲームは続けられ、生贄たちは次々死に、そして突然ゲームは破壊されてしまいます。全国あちこちで暴動や反乱が起き、カットニスの故郷の第12地区は爆撃機によって完全に破壊されてしまいます。となると、次は「ゲーム」ではなくて「反乱」です、というところで、第3巻に続く。
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