アメリカの大規模な山火事で、軍用の無人機も情報収集などに活用されている、とニュースで言っていました。そういえば無人機からはミサイル発射もできるのですが、「消火ミサイル」というのはできないのでしょうか。消火剤をばらまくとか、特殊な爆発で広範囲の酸素を一瞬で消費してしまうとか、方法はいくつか考えられます。
人を殺すことにだけ熱心になるのではなくて、自国民の命を守るためにも軍隊が熱心になったら良いのになあ、なんて夢を私は見ます。自衛隊もいっそ「国際救助隊」として、自国民だけではなくて地球民全員の命を守るために活動します、とやったら、国際的な評価がうなぎ登りになるのではないかしら。
【ただいま読書中】『たそがれゆく未来 ──巨匠たちの想像力〈文明崩壊〉』筑摩書房（ちくま文庫）、2016年、1000円（税別）
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目次：「火の雨ぞ降る」高木彬光、「辺境五三二〇年」光�麥供◆嵬襪吠未譴鮃陲欧詭襦彈�下太郎、「カマガサキ二〇一三年」小松左京、「おいどんの地球」松本零士、「自殺卵」眉村卓、「地球は赤かった」今日泊亜蘭、「耳鳴山由来」矢野徹、「下の世界」筒井康隆、「宇宙虫」水木しげる、「機関車、草原に」河野典生、「鉛の卵」安部公房、「合成美女」倉橋由美子、「Rojin」楳図かずお
昭和の時代に「未来」は明るいイメージで存在し、だからこそそれに対するアンチテーゼとして「たそがれゆく未来」が文学のテーマとして成立していました。本書にもそういった「昭和の雰囲気」がたっぷり湛えられた作品が並んでいます。環境汚染、エイリアンの侵略、人類の“生命力"の減退、行きすぎた格差社会、海面上昇……見事に「暗い未来」が並んでいます。そして、ちょっといやな気分になるのは、たとえば小松左京の「カマガサキ二〇一三年」が現代日本社会の一面を予言のように実に見事に活写していることです。私たちはすでに「たそがれてしまった未来」に生きていて、だからもう「明るい未来」を夢見ることさえできなくなってしまっているのかもしれません。だからと言って、「過去の栄光」にひたるだけだったり「現在の日本は外国からはすごいと思われているのだ」といった承認欲求を満たすだけで生きているのも“生産性"がありません。こんな閉塞感に覆われた時代だからこそ、もうちょっと「未来」についてきちんと考えることができたら、と願います。
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