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2018年08月11日06:53

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浜風のつぶやき2018〜24〜最後の拍手

羽黒高校の登場に隣の横浜オジサンはいつもと観方が違った。ご両親が仙台の出身だというこのオジサンは当然東北のチームの応援モードにはいる。相手は奈良県代表の初出場校、奈良大付。近畿勢の初出場だ。当然アルプスは満員。

試合は奈良大付の先攻。いきなり先頭の宮川君に2塁打を浴びると初球を三塁線に絶妙な送りバント。内野安打となりそうなバントに3塁手は焦ったのか1塁へ悪送球。これで1点を先制された。

まったく息の入る間すらない失点だった。

5回にはまた宮川君に打たれた。走者を一人置いてバックスクリーン右に放り込まれたのだ。

3−0・・・

がっかりする横浜オジサン。だがその裏羽黒は反撃する。2死1塁から盗塁を決め鈴木君のタイムリー。そしてもう一度盗塁を仕掛けたが、今度は警戒されており失敗した。

羽黒の篠田投手は140キロ中盤のスピードボールを持ち熱投したが8回にも追加点を奪われた。

最終回の羽黒。先頭打者の藤沼君が安打。続く塩崎君は3塁線へ絶妙のバント、3塁手の必死の送球にもスタンドの多くの人がセーフと声を挙げた。だが1塁塁審の右手は上がった。

その後四球で走者をためたが後続が続かず試合終了。

横浜オジサンは少しがっかりしていた。しかし、今年の東北はくじのせいか出場が遅い。6校のうち羽黒が3校目だ。

「九州なんかどんどん出てきてはみんな負けてますよ」長崎も佐賀も熊本も大分も鹿児島ももう姿を消している。まあ、そんな問題じゃないのだが・・・

その日の最後の試合になると観衆は減る。だが、ボクはその少なくなった観客が敗者に送る最後の拍手が好きだ。両校関係者でもないのに最後まで見ているのは本当のファン。その彼らが送る拍手。羽黒はその拍手に見送られて甲子園を去った。



2018年8月10日 第100回全国高校野球 1回戦(於 阪神甲子園球場)
奈良大付
100 020 010 = 4
000 010 000 = 1
羽黒

2 0

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