恐らくだが、今年の甲子園出場校の予想投票というものがあったとしたら今日の折尾愛真というチームはかなりの大穴だったはずだ。だがそれ以上に不思議なチームだった。
試合前のノックの時間。背の高い背番号10番が3塁で守備練習をしている。
身長191センチで3塁を守る右投げ左打ちの松井君は福岡のゴジラ2世を呼ばれている。しかもキャプテン。その背番号が10なのだ。
その折尾愛真は日大三高を相手に初回先制する。四球と安打、犠牲フライとまったく抜け目のない先制点だった。
だが・・・
折尾の先発の小野君は165センチの小さなエース。そしてその小野君はあまりにも制球が定まらない。1死を取ったものの連続で4つの四死球を与えて同点とされるとさらに安打と3塁打で5点を失った。ストライクが入らないどころではない。ホームベースのはるか手前でバウンドして捕手も捕球できない
ここで投手交代となるが、次にマウンドに上がったのが小野君よりさらに背の低い161センチの下柳君。彼の背番号は4。小柄なセカンドが投手を兼任・・・・
高校野球ではなんら不思議ではない。しかし、不思議なのだ。なぜなら彼はサウスポーなのだから・・・・
結局折尾は15安打を浴び16点を失った。だがその背景には11もの与四死球がある。いくら予選6試合で55得点、10本塁打の打撃のチームであろうとこの試合内容であれば日大三高に勝つのは無理だ。8回には斎藤君が2点本塁打を打ってその片鱗を見せたが、最終回振逃三振を含む4三振で試合は終わった。
打たれても打たれてもその意気はあった折尾愛真、初出場らしく大応援団を繰り出してきただけではなく、大きな声も出ていた折尾愛真。
10点試合は織り込み済だっただろうが、5安打3点はまったく予想外だったのだろう。
2018年8月10日 第100回全国高校野球 1回戦(阪神甲子園球場)
折尾愛真
100 000 020 = 3
713 020 30x = 16
日大三
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