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2018年04月12日06:33

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発芽のフライイング

 西瓜の種って、あんなに水がたっぷりの環境にいるのにどうして西瓜の実の中で発芽してしまわないんでしょう? 種の皮が分厚いから? それならなんで実から外に出たら発芽できるんでしょう?

【ただいま読書中】『スイカのタネはなぜ散らばっているのか ──タネたちのすごい戦略』稲垣栄洋 著、 西本眞理子 絵、草思社、2017年、1300円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/479422298X/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=479422298X&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=18b110bac1711aa66fda8cac757b55a4
 植物は基本的に移動できませんが、それでも「移動のチャンス」が二つあります。それが「花粉」と「種子」です。本書はそういった「種子の移動(=植物の冒険)」についてまとめた本です。
 「風で旅するタネ」「動物に運ばれるタネ」「まかれるタネ」「まかれないタネ」「時を超えるタネ」「食べられるタネ」「豆と呼ばれるタネ」「芽生えで食べられるタネ」「油を取るタネ」「果実のタネ」「野菜のタネ」などについて章立てがされ、最後の章は「植物にとって種子とは何か?」、そして番外編として「すごい種子」。目次を見るだけで面白そうです。
 進化論的には「風で旅するタネ」「動物に運ばれるタネ」の話が面白く書かれています。だけど私は食いしん坊なので「食べられるタネ」「豆と呼ばれるタネ」「芽生えで食べられるタネ」あたりが大変も白く読めました。
 ちなみに本のタイトルとなっている「スイカのタネはなぜ散らばっているのか」ですが、読む前の私の予想は「まとまっているとまとめて捨てられてしまう。散らばっているといろんな動物に食べてもらえてあたりに散らばって行きやすい」でしたが、この私の予想が当たっていたかどうかは、本書をどうぞ。
 本書には、植物や実や種子の精密な線描画が添えられています。この絵もなかなか魅力的。ライオンゴロシの種子なんか、本当にライオンを殺しそうなくらい凶悪で強く印象に残りました。


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