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2017年12月09日12:36

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アメリカ人は世界史に疎い

トランプ米大統領が、イスラエルの首都をエルサレムと認定するとともに、テルアビブにある米大使館をエルサレムに移転することを表明した。このことは世紀の暴挙と言ってもよいくらいのことだと思う。しかし、この問題の異様さは1995年にすでに米議会が決議したということにもある。政治家が自分の当選を第一に優先することは、アメリカも日本も一緒である。議員たちがユダヤ・ロビーににらまれるのをおそれた結果、通るはずのない法案が通ってしまったのだ。アメリカの中東政策は一貫してイスラエル寄りである。アメリカの大衆自身がこのことに自覚的でない。
アメリカのメディアは軒並みユダヤ系である。当然ニュースもイスラエル寄りになる。ナチスによるユダヤ受難の映画は数多くつくられるが、パレスチナ人に対するイスラエルのナチス顔負けの陰湿で過酷な所業については全然触れられない。いつの間にか,「イスラム教徒≒テロリスト」的なイメージが浸透しているという結果になる。

第二次世界大戦前に、現在「イスラエル」と呼ばれる地には、もともとイスラム教徒、ユダヤ教徒、キリスト教徒が混在していたが、人数的には圧倒的にアラブ人が多かったのである。イスラエル建国時点でさえ、アラブ人はユダヤ人の2倍だった。現在イスラエルに住んでいるユダヤ人の大半は2,3代さかのぼれば出自がヨーロッパである。そして逆に、いわゆるヨルダン川西岸地域に住むアラブ人は、ほとんどが本来ならばイスラエル内に住んでいたはずの人々なのだ。今となってはもう取り返しがつかないが、イスラエルという国は本来は存在すべき国ではなかったと私は思う。
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