mixiユーザー(id:64140848)

2017年11月26日12:21

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世界はニヒルである。

「知的生命体である人類を誕生させるために、生物が誕生し、進化した」という人がいたので、「何(誰)が?」と問うと、「それは分からない。」と答えが返ってきた。そして、「人間は子孫繁栄のために生きるのだ。」と言う。こういうのも稚拙な目的論的解釈なのではないだろうか。この宇宙の主催者(神)はいないか、またはいたとしてもその意図を私たちが推し量ることはできないと私は考える。

確かに人間は子孫繁栄のための本能をもっているかのように見える。しかし例えば、性的欲求を子孫繁栄のためだというのは、原因と結果を取り違えている。性的欲求があるから子孫を残し得たのであって、その逆ではない。われわれは自ら性的欲求の獲得を意志したわけではない以上、「我々は士族繁栄のために生きている」というのは違うのではないか。

進化論的には、すべての個体は単に生きて死ぬだけである。あるものは子供を産むが、その子供もただ生きて死ぬだけである。その過程で常に淘汰圧がかかっているが、子孫が生き残るかどうかは、各個体の意志とは関係ない。選択権は常に自然の側にある。

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