昨日の明治神宮大会をもって今年の野球観戦を終了した。
思えば今年ほど雨にたたられた年はなかった。夏の甲子園は開会式から延期。10月の東京六大学はすべての週末が雨でボクが週末で観戦できたのは1日もない。
おかげで劇的な優勝を遂げた慶應を観戦したのは9月の東大との初戦と法政1回戦、そして1勝1敗1分けでもつれた4回戦。
そのすべてで慶應は敗れた。そしてボクが観戦しなかった慶應は8勝1分け。なぜ慶應がリーグ優勝をできたのかすらわからないまま迎えた明治神宮大会。
それも初戦で敗れた。東京六大学野球代表が初戦敗退するのは2001年の慶應以来だそうだ。そう言えば前回のリーグ優勝したのは2014年の春、その時出場した全日本大学野球でも慶應はハマの浜ちゃんこと神奈川大の浜口投手の前に初戦敗退している。
慶應というチームは不思議だ。この秋も2カードを終えて東大に1敗し勝ち点こそ奪ったが法政に負けてとても優勝争いをするとは思えなかった。だがその後上位を行く立教と明治に連勝、最後は2連勝で優勝という場面での早慶戦でそれを果たした。
しかし、ボクには球場で見た慶應のイメージしかない。なぜ優勝できたのかすら理解できなかった。
野球は不思議な競技だ。攻撃と守備か完全に分かれていながら、試合を支配するのは守備側が投じるボールからである。チームの力量だけでは計り知れない試合の流れと支配力。
昨日の環太平洋大学はその守備を支配して勝利をものにした。攻撃は最大の防御だという言葉はよくある。だが、野球は守備こそが最大の攻撃なのだ。いい投手を擁して相手に得点を与えない。それこそが相手に与える圧力が大きく、焦りを呼ぶ。
まさにそのような試合を見せつけた環太平洋大学の監督は広島の野村謙二郎監督の弟。野球は守備が作るということを示した。
この試合がボクの今年の野球納めとなった。生観戦の最終戦。本塁打が量産された今年の甲子園。歴代シーズン最多本塁打を記録しプロ入りした岩見選手を要する慶應。
だが、ちがうだろ〜〜〜という叫びがこの試合から見えた気がした。
ボクにとっての野球納めの試合が教えてくれたものだった。
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