東恩納君は素晴らしい投球を見せた。ストレートは140キロ程度ではあるが縦に落ちるスライダーと制球力の良さで打者を翻弄する。そしてないよりも１年生とは思えない落ち着いたマウンドさばきだ。２回までを６人で片づけると３回１死から角田君に２塁打を浴びた。内野ゴロで３塁を許したが次の打者は３塁ゴロ。無失点となるはずだったがこれを３塁手が悪送球。１点を失ったがその後も内野ゴロに仕留めた。
しかし東恩納君は6回に1死2塁からピッチャーゴロで飛び出した2塁走者を刺そうとセカンドに送球したがセーフ。野選が記録され1死1・2塁となってその後谷端君にセンターオーバーの2塁打を打たれた。
ここで周りの野手から一呼吸ほしかったように思えた。野選とはいえミスだ。気持ちの整理が必要だったように思う。エラーでの失点でも落ち着いた立ち振る舞いを見せた東恩納君だったが、このシーンは少し周りの配慮があればと思った。
対する日大の市川君はさすがに3年生だというピッチングだった。７本のヒットを打たれたが低めにボールを集めて８回に１点こそ失ったがなんと101球での完投勝利。昨年2年生でデビューした市川君は8勝を挙げた。あのドラ1セブンがいた東都の中で唯一ドラフト指名がなかった日大のエースとしてすでに昨年から互角に投げてきただけのことはある。
試合の後半は山内翔太君がいつでも行けるというように準備をしていたがきちっと9回を投げ切っての勝利は大きい。亜細亜に連敗でスタートした今シーズンは駒澤に連勝し中央にも先勝した。昨年秋は最終節の青山戦で1勝さえすれば優勝だったにも関わらず連敗して優勝をさらわれた日大。
もうドラ1セブンはいない。市川君を中心に日大は優勝を狙う。
2024年4月30日 東都大学野球春季リーグ戦 第3週1回戦（於 明治神宮野球場）
日大
001 001 000 = 2
000 000 010 = 1
中央
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