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2017年08月29日18:48

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学歴無用論

 「学歴無用論」という主張があります。しかし本当に社会に無用なのは、「学歴」ではなくて、「学歴盲信論者(学歴だけ見て人を見ようとしない人間たち)」の方ではないでしょうか。「学歴」は人の一つの属性に過ぎないのですから。その点で、学歴と言うだけで全否定するのもまた、やり過ぎと言えそうですが。

【ただいま読書中】『マスクごしに見たメジャー ──城島健司 大リーグ挑戦日記』会津康成 著、 繁昌良司 写真、 集英社、2006年、1200円(税別)
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 2006年城島選手は、大リーグ挑戦をしました。野茂選手が投手、イチロー選手が野手として“道”を切り開いたのと同様に、日本人捕手として初めての挑戦です。城島選手は「自分のため」だけではなくて「チームの勝利」と「自分の後に続く日本人選手」のことも考えながらマリナーズのキャンプに参加しました。
 「野球」と「ベースボール」は全然違う、と言ったのは誰でしたっけ、城島選手もその違いに戸惑います。ただ、納得いくまで質問をする態度は、日本でルーキーだったときには「生意気だ」と評価されたのが、アメリカでは高評価される、という違いもありました。
 マリナーズの投手陣は、最初は城島捕手のサインに首を振り続けます。日本では投球のサインには捕手に優先権がありますが、アメリカでは投手の方が“エライ”のです。それでも城島の、自己の感性を加えた日本式の配球が投手陣に少しずつ浸透していきます。さらにそれはマリナーズというチーム全体にも影響を与えていったようです。
 アメリカ大リーグでは、捕手は負担が大きいので、1週間に1回は休日になるのが“常識”だそうです。ところが城島捕手は「休むことはストレス」なんだそうです。日本では全試合全イニング出場をやっていたので休むことになれていない。そこでストレス解消は、ウエイトトレーニングだそうです。
 城島選手の打撃理論はシンプルです。「内角直球を窮屈に打ちに行く」心構えですべての球を待つ。これだと、外角球には手を伸ばすだけで対応できます。そして直球を窮屈に引きつけて待っていたら、変化球にも対応できる、のだそうです。なんだか、わかったようなわからないような。でも、結果がそれで出ているのだから良いのでしょう。
 本書は城島選手の大リーグ挑戦の1年目をほぼリアルタイムで追い続けたものです。「ここまでいろんなことを考えながらプレイをしているのか」と捕手の仕事の大変さはいくらかわかりました。たぶん彼はその大変さのすべてを言葉にはしていないから、よくわかった、とは言えませんが。


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