首を吊った伯父さんは
溜め息が銀河みたいに輝いて
伯父さんはキンパツになって
環状列石で干物になっちゃった
強い引力よりずっとつよい合意
の上で乙女の心臓はちいちゃな飴玉のようにからびた
木馬のピンナップ
誇らしげに山間で枯れる杉玉を絶叫によって雨に頷く
訛りがぬけない鉄鍋をふたする木蓋
祈る
祈りに魁る祈りの訳を知らない言葉
手よりも早く清浄な稲荷の祈祷の三昧
水牛が沐浴する斜光へやすらかな週末を
揮毫とお弁当でボットウせん朝焼けのrhythm
存るトレインは在野へ雨のように存る
煙草を雨に弾いても
雨をさけるすべはない
花は、咲く
それをとどめることができないように
剥き出しになった心が
南洋でやわらかく怠惰にゴミ箱に
鼻で挨拶する野良犬のように揺られていて
綺麗を論じる学者の酒杯の乾いた泡は
潮風で、ほつれかげん
砂と香草でやつれかげん
首を吊った伯父さんはrhythmを遺した
新興住宅地の街灯に燃えろ、犬と共にまよえ
と
少女のむくんだ手におれの心臓のbeatを刻みつけて
やっとやっと腸をやんでもわらって
側溝を流星のように跳び越えた
心はひとつの球のようで
心は全てをおかす約束のように
ふえた
蜘蛛の巣が絡めとるんね
詩のてざわりと
秋刀魚を焼いた
新鮮なさんまを焼いたら
仏間の肖像が少し
くすんだ
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