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2017年06月25日17:48

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「先輩」なのに

 野球の世界は(当然でしょうが)「体育会系」で、「先輩>後輩」の序列はほぼ絶対です。呼ぶときでも先輩に対しては必ず「さん」づけ、後輩は呼び捨て。これがそのまま学校卒業後も持続され、引退したプロ選手が評論家になると全国放送でも平気で現役の“後輩”を呼び捨てしたりします(逆にきちんと「さん」や「選手」をつける人は,“公私混同”をしない点で社会人として安心だ、と私は感じています)。
 ところが外国人選手に関しては、公のインタビューなどでも呼び捨てが普通。本当に「先輩>後輩」だったらそれは外国人にも適用されないと「絶対的なルール」とは言えないのではないかなあ。

【ただいま読書中】『ディファレンス・エンジン(下)』ウィリアム・ギブスン、ブルース・スターリング 著、 黒丸尚 訳、 角川文庫、1993年、621円(税別)
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 ロンドンが瘴気と熱気に覆われた日、コミュニストによる暴動が起きます。古生物学者マロリーは軍人の弟や警察官と一緒に、暴動を起こした陰謀の中心に乗り込みます。敬愛するべきレイディ・エイダの名誉を守るために。
 そして、マロリーが新大陸から持ち帰った巨獣の骨標本が展示されいている実用地質学博物館に押し込み強盗が。死者が何人も出ましたが、それは「エイダがからんだ秘密」をめぐっての陰謀の一環でした。そしてそこに、上巻でずいぶんひどい目に遭ってしまった女性シビル・ジョーンズも関係していました。彼女が第一章で打った電報の写しを意外な人が入手し、政治的な陰謀に活用されることになります。
 「エンジン」(蒸気コンピュータ)は、蒸気機関で駆動し、内部は歯車の組み合わせで構成されています。したがって速度は遅く、機械的な問題(摩擦や歯車に付着する汚れなど)が常に問題になります。それでも国民すべてのデータを管理することは可能でした。コンピュータの速度が遅い分、人口も少ないからでしょう。それと、人の生活も我々のよりはまだシンプルだったのかな。そして「管理」ができるのなら「捏造」や「削除」もまたできることになります。おやおや、話がだんだん剣呑な方向に転がっていきます。たとえ「我々とは違う産業革命をした世界」であっても、その人たちが私たちとほぼ同じ人間である以上、欲望や陰謀は同じこと、ということのようです。


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