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2017年04月07日10:05

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葬送行進曲

先日、アレルギー性鼻炎を診てもらいに耳鼻科へ行きました。医院の待合室にはたいていは液晶モニターがあって、外国の美しい風景や草花とか山岳写真などのDVDソフトが流されています。私が行ったそのクリニックではクラシック曲のソフトがかかっていました。あれっと思ったのは、凱旋行進曲や威風堂々のように威勢のいい曲に続いて、葬送行進曲が聞こえてきたからです。正式に言うと、ショパンのピアノソナタ第2番変ロ短調第3楽章ですが、「葬送」のイメージが縁起が悪いということでBGMなどに使われることはまずありません。そこは耳鼻科だったので問題はありませんが、入院患者のいるような病院だったらギョッとする人もいたかもしれません。

実は私はこの曲が大好きなのです。このことは私が変わり者だからというわけではなく、ショパンのファンなら大概の人はこの曲が好きであると思います。葬送行進曲は他の多くの作曲家が作っているのですが、葬送行進曲と言えば誰もがショパンのこの曲を思い浮かべます。とりわけこの曲が名曲であることの証左でありましょう。

ダァーンダ−ダダーンと陰鬱なメロディーは葬送の列が近づいてくる様を表現しており、ドラマチックです。中間部は長調に転調していかにもショパンらしい華麗で哀切なメロディーが展開されます。終盤には再度行進の主題に戻り、そこからフォルティシモのクライマックスに盛り上げ、やがて行進は遠ざかっていく…。
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