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2017年03月29日06:48

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どことの対立回避?

 「日本の不参加、岸田文雄外相が米政府の影響否定 核兵器禁止条約交渉会議」(産経ニュース)http://www.sankei.com/politics/news/170328/plt1703280012-n1.html
 私は頭が悪いんでしょうね、岸田さんの言葉は「アメリカには逆らえません」としか読めません。そのくせ言葉の表面は「わが国の対応はわが国が決定した」なんで、つまり「アメリカに従うことを自分たちで決定した」ということに? 憲法の押しつけを声高に非難する政党の人間だったら、それを押しつけた国に「自分で従うことを決める」なんてことはあり得ないと思うんですけどねえ。「憲法の押しつけ」を非難するのだったら「押しつけた主体」には反発するのが、筋の通った態度だと思うんですけどねえ。

【ただいま読書中】『鞭打たれる星』フランク・ハーバート 著、 岡部宏之 訳、 創元推理文庫、1979年、360円
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 「永遠ニ向カッテ開カレタ、砕ケタ窓」と表現される謎の生物「カレバン」は、全宇宙で83体しか確認されていません。そのカレバンから与えられた「S眼ジャンプドア」によって、宇宙の知的生物は超光速での移動が可能になっていました。しかし、カレバンは1体ずつ姿を消していきます。そのたびにその範囲では相当数の死者や発狂者が発生していました。そして、全宇宙でカレバンは最後の一体になっている様子です。この危機に立ち向かうのが、サボタージュ局のジョージ・X・マッキー。
 このサボタージュ局がまた面白い設定です。あまりに政府が巨大かつ効率的になってかえって人々に害をなす可能性が増したため、その足を引っ張るための部局なのです。
 マッキーは「ファニー・メイ」と名乗るカレバンに出会いますが、ファニー・メイは「人類の女性アブネーズとの契約で鞭打たれていて、それが続くと『究極の不連続』『快楽の推定的反対』を自分にもたらし、それはさらにS眼を使用したすべての知的存在にも同じ効果をもたらす」と言います(実際にはもっとややこしい機械的な単語と文法でですが)。「究極の不連続」「快楽の推定的反対」……「死」です。
 マッキーとファニー・メイの会話は、地球的な知性と非地球的な知性とのお互いを理解したいという渇望のぶつかり合いです。まるで、一人はバレーボールのルールで、もう一人はサッカーのルールで同じグラウンドで“対戦”をしているように、全く異なる体系に従う言葉と言葉がぶつかり合いすれ違い、二人の会話は「不思議の国のアリス」のお茶会を宇宙規模に拡張したような様相です。しかし、時に「意味に差し貫かれる」瞬間が訪れます。なかなか知的にスリリングな展開です。
 同時にマッキーは、アブネーズの手下に何回も命を狙われます。こちらもまたダイナミックでスリリングな展開です。
 謎は謎を呼び、あり得ない凶器が発見され、アブネーズはあり得ない場所に隠れていることがわかります。さて、この宇宙規模の「ミステリー」はどのように解かれるのでしょう?


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