mixiユーザー(id:235184)

2017年03月26日08:09

223 view

偶然の一致?

 昨日読んだのが『1980年代』だから、というわけではありませんが、1980年発行のコミックを今日は読んでます。実はその次に読む予定の本には「1981年」なんて文字列が本文の冒頭にあって、これまた単なる偶然の一致なんですが、私の気分は「懐かし」モードです。

【ただいま読書中】『兎が走る(1)〜(3)』弘兼憲史 作、小池一夫 原作、スタジオ・シップ、1980年、各巻とも470円
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B002DE7BO4/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B002DE7BO4&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=5ff40ec30854beb745d74252b6696c88
 ウサギと呼ばれる刑事が一夜の恋に落ちたら、その相手の生子(しょうこ)がその刑事の拳銃で殺人をしてしまいます。さて、その窮地からどうやってウサギと生子は脱出をするのか、という驚愕のスタートです。いやもう、話に無理がありすぎるのですが、無理を通せば通すほど漫画は面白くなるんですよね。
 二人は愛し合うようになります。セックスと殺人から始まった愛です。しかし裁判の結果、生子は刑務所へ。ウサギは退職。
 ウサギは刑務所に通い詰めます。生子は面会を拒み通します。さて、二人の愛のゆくえは、というところで、それまで非常に鼻についていたウサギの「正義感」についてちょっと恐ろしい解釈が登場し、それまで論理で引っ張られているおもむきだったドラマがやっと直感や感情で駆動し始めます。
 原作者は、司法試験浪人の経験があるそうですが、そのせいかな、法律解釈についてずいぶん「硬い」部分と「現実的」な部分とが登場します。本書を読んでいて「異常な愛」についても堪能できますが、同時に「法律が世界を縛っていること」と「法律が世界を縛り切れていないこと」も具体的に描かれているように私には読めました。まあ「法律が世界のすべてを縛る」のは嬉しいことではありませんけれど。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年03月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031