mixiユーザー(id:235184)

2017年02月28日06:48

277 view

遊び

 「遊び」は人間にとって重要なものだと私は思っていますが、遊びにもいろいろあるようです。
 甲 砂遊び、川遊び、浦遊び、雪遊び、水遊び
 乙 火遊び、女遊び、悪遊び、夜遊び、野郎遊び

 甲グループと乙グループでずいぶん遊びの“意味”が違うような気がしますが、これは私の気のせいでしょうか。

【ただいま読書中】『天然原子炉』藤井勲 著、 東京大学出版会、1985年、1400円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4130650645/ref=as_li_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4130650645&linkCode=as2&tag=m0kada-22&linkId=d656275ca9401459b69de25c013d9751
 本書では「放射性同位元素」「核分裂」などについての解説もありますが、ところが文体が硬くて、全くの素人では歯が立たない可能性が大です。その辺については平易な解説書であらかじめ基礎知識を持った上で本書を読んだ方が良いでしょう。
 天然ウランに含まれるウラン235は0.72%です。ところがアフリカのガボン共和国のオクロ・ウラン鉱床ではそれが0.64%と異常に低いことがわかりました。たった「0.08%」の差ですがこれは自然界ではあり得ない違いなのです。
 「あり得ない」を説明するために様々な仮説が立てられました。まず考えられたのが「工場での汚染事故」です。しかし厳密な検証からそれは無いことがわかり、“現場”はガボン共和国それもオクロ鉱床の採石場に絞られていきました。そこで最終的に「ウラン濃度が高い部分で自然発生的に核分裂連鎖反応が臨界に達していた」ことがわかり「オクロ現象」と呼ばれるようになりました。つまり、天然自然に「原子炉」が稼働していた、というのです。「原子炉」が稼働したら、ウラン235は消費されて減ります。だから鉱山から掘り出されて出荷された「天然ウラン」のウラン235の濃度が減っていたのでした。
 「天然原子炉」ははじめは2箇所でしたが、調査が進むとその数はどんどん増えていきました。本書執筆時に13箇所まで数えられています。
 会社からすると、これはありがたくない事態です。科学調査のために採掘にストップはかけられるし、ウラン235が薄いと原発用に濃縮する手間が増えます(原発用にはウラン235が3%になるまで濃縮する必要があります)。
 この「原子炉」が稼働していたのは20億年前(まだ大西洋が生まれる前です)。残されたウランの分析から、発生した熱エネルギーは、100万kW級の原子炉5基を全出力で1年間稼働させたのと等しい、という計算がされています。稼働期間はおそらく10万年くらい。
 地球大気に酸素が無かったころにはウランは酸化されずそのままでした。ところが酸素が出現すると、酸化されたウランは水に溶ける錯イオンとなり沈殿・濃縮されました。20億〜25億年前に形成されたウラン鉱床はウラン235の濃度が3.7〜5.5%もあるのです。そして、地下水が天然の中性子減速材として機能することで核分裂反応が連続しますが、熱で地下水が蒸発すると減速材が無くなるので核分裂は停止することになります。なんとも上手いシステムです。人間が作ったシステムも、天然のと同じくらい安全に停止できるものだったら良かったんですけどね。


0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年02月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728