mixiユーザー(id:64140848)

2017年01月19日09:32

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記号的世界観

「観念論ってなに?」という本を読んだ。その中で、バークリーの記号的世界観という考えが非常に興味深かった。バークリーは物そのものも物自体も否定する観念論者だから、当然ものとものの因果関係もないのは当然として、観念間にも因果関係はないと主張する。観念間に因果関係はないが記号関係的な規則が行き渡っていると言うのだ。そしてその規則は神が与えてくれると説く。
これって、主観がカテゴリーに従って世界を構成するというカントの主張によく似ているのではないだろうか。つまり、因果性がア・プリオリであるということを共に主張しているわけで、一方は神の名において、他の一方は主観による構成として、違う言葉で同じ内容のことを言っているように思うのだが、どうだろうか。
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