ウィリアム・ジェイムズの言葉を思い浮かべていた。
≪ずっと信じてきたもの、実際にそれに基づいて生きてきたのだが、それを表現することばを見つけることが出来なかったもの≫
それが「真理」であると、彼は言う。
ロマンチックだが、実に含蓄のある言葉だ。確かにぼくらはなにかを信じている。哲学をかじりかけた若者が「真理とか真実というものはない」とうそぶくことはままある。しかし、哲学をするということ自体が、何かを信じそれを求める営為でもある。
信じることがなければ、疑うこともできないということを実感した朝だ。
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