mixiユーザー(id:64140848)

2016年12月19日11:41

149 view

「心という難問」 野矢茂樹著

野矢茂樹先生の「心という難問」を図書館で借りてきた。野矢先生は難しいことをやさしく説明することにかけては超一流で、ぼくのような趣味の哲学者にとっては神様のような人だ。この本は、師匠である大森荘蔵の立ち現れ一元論を継承して素朴実在論の復権を目指すという、野心的な試みをもくろんでいる。 

観念論を勉強しだした人は、「あの山も木も川も、実は何もかも私の脳の中にある。」と言うが、では、「その脳の外側は一体どうなっている?」と尋ねると、黙り込んでしまう。そんな人に是非一読をお勧めしたい本だ。



2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する