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2016年11月19日08:04

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月の暦

 英語だと「天体としての月(moon)」と「暦としての月(month)」がありますが、日本語だとどちらも「月」ですね。ではmoonが存在しなかったら私たちはどんな暦を使うことになったのでしょう。「季節」で区切る? では、moonが2つ存在したら? 「大の月」と「小の月」の組み合わせの暦になって、そのかわり「週」がなくなる?

【ただいま読書中】『もし月が2つあったなら ──ありえたかもしれない地球への10の旅 Part2』ニール・F・カミンズ 著、 増田まもる 訳、 東京書籍、2010年、2100円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4487804949/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4487804949&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 『もしも月がなかったなら』の“続編”です。本書でも著者は「科学とサイエンス・フィクションの境界線」を厳しく楽しくせめまくっています。
 「月が2つあったら?」「太陽が2つあったら?」「反地球(地球の軌道の反対側(太陽に隠れるところ)に存在して同じ軌道を回っている惑星)があったら?」「地殻がもっと厚かったら?」「太陽がもっと小さかったら?」といったある意味“真っ当”な疑問のほかに「もしも地球が月だったら?」「地球が今から150億年後に生まれたら?」といったぶっ飛んだ設定もありますし、「もしも他の銀河が私たちの銀河に衝突したら?」というスケールの大きな疑問もあります。ただ最後のは、“現実”の話です。アンドロメダ星雲は将来私たちの天の川銀河に衝突しますから。ただし30億年後の話ですが。宇宙は膨張しているはずなのに、なんでわざわざ銀河どうしが衝突しますかねえ。で、その時私たちはどんなものを見ることになるか、のお話です。
 初期条件を1つ変えるだけで、「現在の地球」「現在の宇宙」の姿が大きく変わると示されるのは、衝撃的であると同時に知的興奮を呼び起こします。「現在の地球」が「かくあるべし」と過去に決定されていたわけではない、ということもわかります。ということは「未来の地球」の姿についても、現在の私たちには何か決定できることがあるのかもしれません。


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