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2016年10月21日06:31

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貪欲の目的

 昔の人類は貪欲でなければ生存ができませんでした。豊作でぎりぎり、飢饉になったらばたばた死ぬから、生存のためには貪欲に貯蔵物資を確保しておく必要がありました。だけど現代文明社会での貪欲は、生存とはかけ離れたところで機能しているようです。もちろんまだ「生存に必死」の人たちもたくさんいますからそういった人たちが貪欲になるのはわかります。でも、生存は確保されていて余剰物資やお金にたっぷりと囲まれて生きている人たちは、何を目的として貪欲に生きているのでしょう?

【ただいま読書中】『馬肉新書―基本知識と技術、保存版レシピ集 知られざる馬肉のすべて』社団法人日本馬肉協会 監修、旭屋出版、2013年、2200円(税別)
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4751110217/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4751110217&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 私が初めて馬肉を食べたのは昭和50年代でした。当時は「牛や豚には寄生虫がいるから生では食べられないが、馬には寄生虫がいないから刺身でも大丈夫」と聞かされました。ところがこれは厳密には嘘で、「ザルコシスティス・フェアリー」という寄生虫が食中毒に関与しているのではないか、と言われているそうです。もっともこれは、平成21年〜23年に厚労省が行った調査でわかったことなので、昭和の時には「馬には寄生虫はいない」は“真実”だったわけです。ただ、牛で有名な「o-157などの腸管出血性大腸菌」は馬には非常に少ないし、馬は奇蹄目なので偶蹄目の病気の口蹄疫もリスクが低いそうです。また、厚労省の調査では、食中毒の原因として有名なカンピロバクターも馬刺しからは検出されていないそうです。
 馬肉消費量日本一は熊本県。次は福島県(特に会津)。長野県は馬肉の産地ではありませんが、バクロウ(馬の行商人)が活動していて、そのため馬肉文化が根付いています。東京にも馬肉料理の店が多くあります。
 本書では、各都県の有名料理店や馬肉生産会社、料理のレシピなどを豊富に紹介しています。見ていると盛大に腹が減ります。
 私は現在生肉は食べないようにしていますが、馬刺しだったらまた食べてみたいなと思いました。


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