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2016年07月08日06:41

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一体何を反省しているのやら

 政務活動費(政活費)を生活費に回していた、ということで起訴され有罪判決を受けた野々村元県会議員は「反省を重ね、心よりおわび」をしているそうです。しかし彼は、あの号泣記者会見でも裁判でも「悪いことはしていない」と否認を貫き、裁判後半は黙秘を通したそうです。ということは、彼は一体何を具体的に「反省」しているのでしょう?

【ただいま読書中】『脳内ポイズンベリー(1)』水城せとな 作、集英社(クイーンズコミック)、
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00WG29448/ref=as_li_qf_sp_asin_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=1211&creativeASIN=B00WG29448&linkCode=as2&tag=m0kada-22
 私は「漫画」と「少女漫画」しか存在しない時代に育ち、「劇画」で仕上げをされてしまった世代なので、本書を開いてちょっと戸惑います。これは、レディースコミックに分類される漫画ですか?
 主人公は30歳になったばかりの櫻井いちこ。童顔で30には全然見えませんが、その行動もまた「おとな」とはかけ離れたものです。それもそのはず、何か重大な決定をしなければならないとき、彼女の脳内では5人の“メンバー”が「会議」を開いて、あーだこーだとすったもんだをしているのですから。
 メンバーは以下の構成です。「吉田」(中年男性、議長、風見鶏)、「石橋」(若い男性、とにかくポジティブ)、「池田」(中年直前の女性、とにかくネガティブ)、「ハトコ」(少女(あるいは少女に見える女性)、感覚と直感がすべて。自己主張は強いが説得力はゼロ)、「岸」(初老の男性、記録(記憶)係。自己主張はほとんどしない)。こういったあまりにタイプが違うメンバーが会議をするのですから、会議はもめます。重大な決定の時には特にもめます。「頭の中がわあわあ言うの」状態です。そして「パニック・マックス」になったとき、会議に優越する“メンバー”が突然登場することもあります。
 この「脳内会議」という設定が秀逸です。自分で喋っていながら「どうして自分はこんなことを言っているのだろう?」なんてことを思ったことはありませんか? もしかしたらその時には、ふだんは会議でほとんど発言していない“メンバー”がマイクを乗っ取って喋っているのかもしれません。
 で、櫻井いちこさんが、飲み会で偶然であった23歳の早乙女亮一くんに一目惚れしたところから話は始まります。当然「会議」は紛糾します。これまでの恋愛経験で傷ついた記憶が蘇り、7才の年の差で臆病になり、痛い女と思われたくないという自衛の意識が高まり…… で、あっさり一線を越えてしまいます。自分から告白をし、そのままセックスへ。しかし“無理”ができたのはそこまで。セックス後そそくさといちこさんは我が家に直行してしまいます。連絡先の交換もせずに。
 そこからこの二人のぎくしゃく、というか、すれ違いが始まります。その部分を見ていて私は「平成の『君の名は』(昭和27年の連続ラジオドラマ)か?」とつぶやいてしまいます。いちこさんと早乙女くんとは、話さなかったこと・話してしまったこと・言葉の行き違いで、心と心がすれ違い続けるのですから。しかし、きちんとつきあい始めることになって、それで20秒後には振られてしまうなんて、いくらなんでも急展開過ぎますよね。
 脳内会議ではとことん本音で議論が進められます。しかしそれで出された結論(表面から見えるいちこさんの言動)では、それまでの議論の経過は基本的に説明されません。だから早乙女くんからみたら、驚きの展開になるわけです。「女心は謎だ」と一般化しても良いのかもしれませんが。ただ、いちこさんの言動を見ての早乙女くんの反応にもおそらく彼の「脳内会議」の結果が反映されているはずです。早乙女くんの脳内会議の構成メンバーはどんなものなのか、ちょっと興味があります。ただねえ、第1巻巻末での「ビッチ」は「ないわぁ」。早乙女くん、それはないわ。


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