沢木耕太郎「危機の宰相」魁星出版
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1960年、安保後の騒然とした世情の中で首相になった池田勇人は、次の時代のテーマを経済成長に求める。
「所得倍増」。それは大蔵省で長く“敗者”だった池田と田村敏雄と下村治という三人の男たちの夢と志の結晶でもあった。
戦後最大のコピー「所得倍増」を巡り、政治と経済が激突するスリリングなドラマ。
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沢木耕太郎さんが、池田勇人首相とそのスタッフだった田村敏雄と下村治を描いたノンフィクショ
ンです。
1977年に文藝春秋に掲載され、その後沢木さんが「一瞬の夏」の執筆などで忙しくなり長らく単行本されず、2004年に沢木耕太郎全集で始めて本になりました。
本作はとても面白かったです。
池田、田村、下村とも官僚として敗者だったというのが面白い。
その三者が数奇な運命で首相とそのブレーンとなり、「所得倍増」を実現し、自民党の長期政権を実現し日本の歴史を変える事となります。
余談ですがモーニングで大和田秀樹のマンガ「疾風の勇人」が連載されていて、これがなかなか面白い。
マンガはまだ日本占領が終了した時代ですが、今後が楽しみです。
川本三郎「そして、人生はつづく」平凡社
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愛妻を亡くした後のひとり暮らしの家事のこと、震災後に再訪した東北の小さな鉄道の旅のこと、そして3・11と世の中のこと……。
静かな老年の日々を綴った「独り居」の日記。
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川本三郎さんの日記です。「ひとり居の記」の前作。
奥さんを亡くして一人暮らしの川本さんの日常を描きます。
今回はなんといっても東北大震災についての描写ですね。
もう一つは川本さんが朝日新聞社を免職になった事件を描いた「マイ・バック・ページ」が映画化された事。
東北大震災が起きた時、川本さんは映画「マイ・バック・ページ」関連の仕事で都内にいて歩いて
自宅に向かいます。
ちなみに私はあの日会社から帰れず会社に泊まりました。
本作と比べると「ひとり居の記」では川本さんがお元気になっているのがうれしいですね。
本作で始めて知ったのですが良く行く銀座スパンアートギャラリーは川本さんも親しかった種村季弘さんの娘さんがオーナーなのだそうです。
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